08/12/13 10:34:25
オウルリム・ヌリ・リンク(京畿道高陽市)はキム・ヨナのための舞台だった。
カミーユ・サン=サーンスの『死の舞踏』が流れると韓国の伝説となった。
リンクの上を滑り出したキム・ヨナは、幻想のハーモニーを演出した。
グランプリ(GP)ファイナル3連覇に向け好発進を切った。キム・ヨナ(18)=軍浦スリ高=が
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル、女子シングルのショートプログラム(SP)
でトップに立った。キム・ヨナは12日、同大会SPで65.94点(技術点35.50点、芸術点30.44点)
を獲得。ライバルの浅田真央に0.56点差をつけ首位に立った。
キム・ヨナと浅田は13日のフリーで優勝をかけ、最後の演技に臨む。
◆ミスを帳消しにした熟練味溢れる演技と完ぺきな技術
韓国で初めて行われる国際大会ということもあり、キム・ヨナの緊張は想像を絶していた。
ウォーミングアップの途中、トリプルフリップ-トリプルトーループのコンビネーションジャンプ
を試み、尻もちをつくなど不安な様子を見せた。
だが、いざ演技に入ると様子は一変した。スタートが良かった。トリプルフリップ-トリプルトーループ
のコンビネーションジャンプをきれいにこなし、基礎点9.5点に加算点の2点を得た。
ところが、簡単と思われた2度目のジャンプでミスが出た。トリプルルッツを行う際にステップが絡み、
1回転に終わった。これにより基礎点6.0点から5.7点減点された。
ファンは残念がり、首位は逃したかに見えた。しかしミスをしても崩れないのがキム・ヨナの持ち味。
その後、ダブルアクセル(基礎点3.5点)で加算点1.2点を得たのに続き、レイバックスピン、シットスピン、
ステップ シーケンス、コンビネーションスピンで最高のレベル4を獲得し、トリプルルッツのミスを挽回した。
さらに熟練味溢れる演技でライバルを圧倒した。芸術点のプログラム構成要素で最高の30.44点を獲得し、
大勢は決した。
◆浅田善戦も大勢は動かず
浅田も今季最高の演技で65.38点を獲得。今季SPの自己ベストを更新した。
これまでの自己ベストは64.64点だった。
これといったミスはなかったが、トリプルルッツ-トリプルループのコンビネーションジャンプのグレードが
下がった。とはいえ、浅田の調子は上昇曲線を描いており、0.56点の差は事実上、キム・ヨナと同じ位置
にいるといえる。
浅田は「今日は良い演技ができてうれしい。今日の演技は明日のフリーにつながると思う」と話した。
だがそこまでだ。というのは、技術面でこれといった進展が見られなかったからだ。この日もそうだったが、
技術の完成度はキム・ヨナのほうがワンランク上だった。特にキム・ヨナの表現力と負けん気は他の追随
を許さなかった。問題はミスだ。フリーでミスさえしなければキム・ヨナの優勝はほぼ間違いないといえよう。
もっとも、日本の記者らは、これといってミスのなかった浅田の得点がキム・ヨナの得点より低かったことに
ついて、「あきれた採点」と不満をもらした。
高陽=キム・ソンウォン記者
スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版
URLリンク(file.chosunonline.com)
URLリンク(www.chosunonline.com)
URLリンク(www.chosunonline.com)
関連記事
【フィギュアスケート】ヨナVS真央、GPファイナル制するのは?[12/09]
スレリンク(news4plus板)