08/12/12 08:23:47
韓国と日本は、不足する外貨を融通し合う通貨スワップ協定の規模を現在の130億ドル(約1兆1900
億円)から300億ドル(約2兆7400億円)に拡大することに事実上合意した。複数の政府関係者が11日
、明らかにした。
韓国政府は中国との通貨スワップ協定の規模も現在の40億ドル(約3700億円)から300億ドルに拡
大する方向で詰めの調整を行っている。
日中との通貨スワップ拡大は、13日に福岡で行われる韓中日の首脳会談で公式発表される見通し
で、株式、為替など金融市場も急速に安定を取り戻している。
通貨スワップとは、相手国に自国通貨を預け、相手国の通貨や外貨を借り入れる契約で、規模が拡
大されれば、緊急時に導入できる外貨資金が大きく増えることになる。
韓国は米国との通貨スワップに続き、世界1位の外貨準備を持つ中国(1兆7628億ドル=約161兆
3000億円)、2位の日本(9755億ドル=約89兆2600億円)と「外貨パイプライン」を拡大することに成功
した。
11月末現在で韓国の外貨準備高は2005億ドル(約18兆3500億円)で、日中との通貨スワップが拡大
されれば、韓米通貨スワップの未使用枠(230億ドル=約2兆1000億円)、東南アジア諸国連合
(ASEAN)との通貨スワップ(65億ドル=約5900億円)も含め、非常時に動かせる外貨規模が2900億ド
ル(約26兆5400億円)まで増えることにある。
これに伴い、ドルの流動性問題も改善が見込まれるため、韓国経済が危険だとの理由で売られてい
たウォン、韓国株は急速に反発の動きを見せている。さらに韓国銀行の利下げで国債も買われ、株式
、債券、ウォンの同時に上昇する「トリプル高」の様相を見せた。
11日のソウル外国為替市場では、ウォンの対ドル相場が前日に比べ35.3ウォンのウォン高となる1ド
ル=1358.50ウォンで取引を終えた。
ソウル株式市場では、KOSPI指数が同8.56ポイント高の1154.43ポイントで引けた。株価は5日続伸で
、1カ月ぶりに1150ポイントを回復した。
金融市場は先月24日にKOSPI指数が970.14ポイント、ウォン相場が1513ウォンを記録したのを底にし
て安定を取り戻し、先月25日以来の半月でウォンは対ドルで154.50ウォン(10%)上昇、KOSPI指数は
184.29ポイント(19%)上昇した。3年物国債利回りも年5.06%から年4.01%へと約1%低下した。
URLリンク(www.chosunonline.com)