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12月11日(ブルームバーグ):韓国銀行は11日の金融政策決定会合で、政策金利を
過去最低の3%に引き下げることを決めた。同行は世界的な経済危機の影響で、
同国経済が1998年以降で初のリセッション(景気後退)に陥るのを防ぐために取り
組んでいる。
韓国銀は7日物レポレートを1ポイント引き下げ3%に設定した。これは 99年の政策
金利の設定開始以来で最低の水準。同行は声明で、輸出の伸びが予想を上回る
ペースで鈍化するなか、韓国経済が今後、急速に冷え込む見通しを示している。
政策発表後、通貨ウォンは最大3.6%上昇。韓国銀の利下げにより、景気悪化が
和らぐとの楽観的な見方が広がった。各国当局はリセッションへの対応で、相次いで
利下げを実施。景気悪化のあおりで、韓国のハイニックス半導体など企業は生産
縮小と人員削減を余儀なくされている。
ウォンはドルに対し、ソウル時間午前10時36分(日本時間同じ)現在、前日比2.2%
高の1ドル=1364ウォン。
JPモルガン・チェースのシニアエコノミスト、イム・ジウォン氏(ソウル在勤)は「韓国経済
への世界的な経済・金融危機の影響を抑えるには、一段の措置が必要となるだろう」
と指摘。利下げ幅については、「驚きだった」と語った。
今回の利下げはここ8週間に4回目で、99年以来最も積極的な利下げ局面となっている。
利下げ幅は、ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト16 人を対象にまとめた調査で
示された予想のいずれとも一致しなかった。
URLリンク(www.bloomberg.com)