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■「スカルノ博物館」が売り出し インドネシアで物議
インドネシア独立運動指導者で「建国の父」と称される故スカルノ初代大統領
(1901-70年)が幼少時代を過ごした実家である「スカルノ博物館」が、
500億ルピア(約4億1000万円)で売りに出されている。博物館を所有
するスカルノ一族と同国政府との運営資金をめぐる対立が背景にあり、物議を
醸している。
博物館はジャワ島東部ブリタル市内にあるスカルノ氏の両親の家。スカルノ氏は
幼少時代の一時期、この家と近くの祖父母の家を行き来して育ち、45年に大統
領に就任した後もたびたび訪れていた。現在はスカルノ氏の生前の写真のほか、
テーブルや机などの家具が展示され、スカルノ氏の部屋も残っている。
記者が館内で写真を撮ろうとカメラを取り出すと、博物館の管理兼ガイドをして
いるディマス・アルヨさん(31)に「写真は駄目。私が1枚2万ルピア(約
170円)で撮ります」と制止された。博物館は入場無料だが、館内の写真撮影
代や寄付金によって運営資金を賄ってきたという。
ディマスさんによると、2007年6月、スカルノ家の親族会議で、施設管理費
に政府の支援が得られないことを理由に、博物館を約1・5ヘクタールの敷地ごと
売却することを決めた。(ブリタル共同)
2008/12/09 19:04 【共同通信】
URLリンク(www.47news.jp)
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スカルノ博物館で展示されている故スカルノ大統領の肖像画や家具=11月14日、インドネシア・ジャワ島ブリタル(共同)