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2008/12/04 17:12 KST
企業収益性5年6カ月ぶり低水準、負債率100%超
【ソウル4日聯合】
企業の収益性が急激に悪化したことがわかった。
韓国銀行が4日、上場・登録法人など1624社を分析して発表した「第3四半期の企業経営分析
結果」によると、国内企業の売上高は増加したものの収益性は急減し、財務構造とキャッシュフロー
も悪化した。
収益性の悪化は、原材料価格の上昇などで原価負担が拡大し、為替変動に伴う外貨負債の評価損失
などで営業外の費用も増したためと分析された。調査対象企業の為替損失は、第3四半期に8兆30
00億ウォン(約5200億円)、年初から第3四半期までは14兆5000億ウォンに達した。総
資産基準でこれらの企業が国内全体に占める割合が56.7%であることを勘案すると、国内企業の
第3四半期の為替損失は14兆6000億ウォンに達すると推定される。
第3四半期の調査対象企業の売上高増加率は前年同期比28.6%で、前四半期より3.8ポイン
ト高かった。製造業は29.9%、非製造業は26.4%で、前四半期よりそれぞれ3.9ポイント
と3.7ポイント上昇した。原材料価格と為替変動で製品の販売価格が値上がりした上、第3四半期
まで輸出も好調を維持し、売上高の増加につながったと韓国銀行は説明した。
売上高が増加した半面、収益は悪化した。営業利益を売上高で割った売上高営業利益率は第3四半
期に5.9%と、前四半期より1.7ポイント下落した。これは四半期基準で統計が集計された20
03年の第1四半期(9.0%)以降で最低となる。非製造業が前四半期の4.7%から4.8%に
小幅上昇したが、製造業は9.2%から6.6%に急落し、全体の営業利益率を押し下げた。
為替損失やデリバティブ(金融派生商品)など営業外損益まで勘案した売上高税引前純利益率は、
前四半期6.7%から第3四半期に2.8%へ、半分に縮小した。これも2003年の第1四半期
(8.5%)以来の低水準だ。
一方、9月末現在、調査対象企業の負債比率は104.3%で、6月末から8.9%ポイント上昇
した。負債比率が100%を超えたのは2004年第2四半期(102.5%)以降初めてだ。
ただ、韓国銀行のパク・ジンウク企業統計チーム長は「為替変動で外貨負債のウォン換算額が増え
た上に借入金も増加したため、負債率が100%を超えたが、米国(2007年、製造業126.7
%)や日本(同128.2%)など先進国よりは低い」と説明した。
営業活動で生み出す現金規模を示す営業活動現金収入は、製造業が1~9月で1社当たり285億
ウォンとなり、前年同期(335億ウォン)より50億ウォン減少した。建設業の現金収入はマイナ
ス407億から今年はマイナス676億ウォンと、赤字幅が拡大した。電気ガス業とサービス業の現
金収入も昨年同期比で62億ウォン減少した。
パクチーム長は、輸出と生産活動が減速傾向にあることを考慮すると、第4四半期には企業の経営
状況がさらに悪化する可能性があると診断した。
URLリンク(japanese.yonhapnews.co.kr)