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●日本極右派と極右雑誌の出会い
この評論家が寄稿した‘VOICE’は日本の代表的な極右派月刊誌だ。松下政経塾と
姉妹関係のPHP研究所が1980年に創刊した雑誌で、毎月3万部を発行する。外交安保
分野では積極的な保守右翼性向を紹介する媒体で有名だが、去年中国の温家宝首相が
日本に訪問した時には“温家宝を靖国に連れて行こう”というタイトルが表紙を飾ったほどだ。
中国に対してもこうだから、韓国と北朝鮮に対する立場は言わずもがなだ。しかしこの
ような事実は知られないままに“日本の雑誌に載せられた文が韓国ウォンの暴落を予告した
”と言う内容だけでオンライン上で話題になっている。専門家はこの文が典型的な極右論理
に即していると指摘する。
この文は韓国経済に対する否定的な事例を何ら論理的関連性なしに集中的に羅列(日本依存・
財政赤字・高賃金・競争力低下・外貨無駄使いなど)したし、その原因として‘民族性’や
‘国民性’を挙げている。もっと大きい問題は、この文の提示する解決法に現実性がない
という事実だ。
三橋氏は韓国経済の問題点を、日本経済に過度に寄り掛かりながらも(身分不相応に)
高賃金を追い求めたためとしている。彼は解決策として“生活水準を落として貧しい生活に
戻りなさい。製造業の競争力を回復させて、同時に外貨無駄使いの最大原因である海外
旅行と海外留学を制限しなさい” と主張した。
●荒唐無稽な著作物で経済評論家の隊列に?
三橋氏が韓国ネチズンから注目を集めた理由は、彼が去年7月‘本当はヤバイ!韓国経済’
という本を発行したからだ。‘韓国経済は崩壊直前-やがてIMFのような通貨危機がまた来る’
と言う副題をつけて出刊されたこの本は、2ヶ月で3刷を印刷するほどに人気を呼んだ。
当時日本のいくつかの放送局が著者を招待して、アジア経済分析を依頼したりした。
これを根拠に韓国のネチズンたちは彼がかなり信頼できる経済分析家だし、実際韓国に
経済危機が来たのだから、結果的に彼の予測がぴったり合ったのではないかと言う推測を
出している。しかし 実際は正反対だ。彼が韓国で発刊された各種統計指標と言論資料を
土台に書いたというこの本は、‘経済分析論’というより韓国経済の陰の部分だけを集めた
スクラップブックに近いからだ。
中小企業診断士という肩書きを持つ三橋貴明。エコノミストではない履歴を持つ彼は、
韓国を非難するために新しい用語まで作り上げた。‘脱南者’が代表例だ。彼は“韓国には
脱北者が1万人位になるが、南韓を去る脱南者(海外移民者+早期留学者)は毎年8万人を
超える”と指摘する。これらが韓国経済の競争力を台無しにしているという主張だ。