08/11/24 08:45:26 BE:1016955656-2BP(222)
民間団体の批判ビラが悩み？ 北の脅迫に右往左往の韓国政府 (1/2ページ)
2008.11.23 18:10
【ソウル＝黒田勝弘】
韓国の民間人権団体などが北朝鮮に送り込んでいる金正日体制批判の宣伝ビラをめぐっ
て、韓国政府が右往左往している。北朝鮮から「宣伝ビラを止めさせないと（南北経済協
力事業の）開城工業団地閉鎖も辞さず」などと“脅迫”されているためで、韓国政府は対
策会議（１９日）まで開いてビラを止めさせる方法を話し合った。北朝鮮に対し毅然（き
ぜん）とした態度が取れない政府の弱腰（？）に、韓国では保守陣営などを中心に世論の
批判が高まっている。
対北宣伝ビラは以前から脱北者を含む保守団体が大型風船を使って北に送り込んでいる
が、北朝鮮は最近、これに強く反発。中止しない場合は南北共同事業の中断など“報復措
置”を取るとし、すでに南北往来の制限や赤十字間の直通電話中断を発表している。
これに対し南北交流・協力事業の継続を望む韓国政府は関連団体にビラ自制を求める一
方、国防・警察・情報機関など関係当局者の会議を開きビラ中止策を協議した。席上、大
型風船には水素ガスが使われるため「高圧ガス安全管理法で取り締まれないか？」といっ
た議論さえ出たという。
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)
民間団体の批判ビラが悩み？ 北の脅迫に右往左往の韓国政府 (2/2ページ)
2008.11.23 18:10
対北宣伝ビラ規制に乗り出しているのは南北関係を担当する統一省だが、これに対して
は早速、保守系の自由先進党（第３党）が「統一省は北朝鮮の出張所か？」と非難するな
ど、保守陣営からは強い批判が起きている。保守勢力を支持基盤にしている李明博政権だ
けに、そちらにも配慮せざるをえず板挟みになっている。
韓国政府は、２１日に採択された国連総会第３委員会（人権）の対北決議案の共同提案
国に初めて加わり、決議案に賛成するなど、これまでの対北融和策から脱皮しつつある。
しかし北朝鮮の脅しには依然、弱く、統一省など北朝鮮に対話・交流を「請い願う姿勢」
から抜け出せないでいる。開城工業団地は当初、韓国側の対北カードだったはずなのに、
今や逆に北朝鮮の韓国に対する脅迫カードになった感じだ。
北朝鮮が韓国からの宣伝ビラにこだわっているのは「金正日重病説などで北内部に民心
の動揺が広がっているため」（人権団体筋）という見方がもっぱらだが、北朝鮮による「
開城工業団地閉鎖」についても「南北協力事業が体制に悪影響を与えているためビラ問題
を口実に中断を狙っているのではないか」との見方もある。
韓国政府内に「開城工業団地の“効果”を考えれば事業維持のためビラ自粛もやむを得
ない」とする意見が強い背景には、そうした見方があるためではないかという（同筋）。
しかし民間団体では当面、対北宣伝ビラは続ける方針だ。
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)