08/11/23 10:03:21 yIkfUJcl
>>41 台湾問題における日本政府のスタンスは、二つあって、
一つはいわゆる「中国代表権」問題。
国共内戦後、「中国」を代表する正当な政府は北京の「中共」か台北の「国民党政府」(当時)か、
というもので、これについては1972年の日中共同声明で、
> 日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する。
としていますです。
もう一つの、いわゆる「一つの中国」問題については、同じく共同声明で、
> 中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。
> 日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、
> ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。
(ポツダム宣言第8項:カイロ宣言に基づき、日本の領土を北海道から九州までと付属島に限る、というもの。つまり台湾の領土放棄)
としており、かたや中国は「台湾は一体不可分の我が領土」と主張し、
日本はそれに対し「立場はわかった」とだけしています。
日本政府は、「台湾は中国の一体不可分の領土だ」と一度も認めたことはありません。
これについてはその後、1998年の共同宣言でも、
> 日本側は、日本が日中共同声明の中で表明した台湾問題に関する立場を引き続き遵守し、
> 改めて中国は一つであるとの認識を表明する。
> 日本は、引き続き台湾と民間及び地域的な往来を維持する。
と、日本側の立場が変わっていないことを改めて示してますです。