08/11/20 22:30:44
早い話が:共済とは尖閣渡航だ=金子秀敏
台湾で「中華保釣(ほちょう)協会」という反日運動団体が設立された。
「保釣」とは、台湾で言う「釣魚台」、中国で言う「釣魚島」を、日本から「保衛」(防衛)すること。
日本語で言えば「尖閣諸島防衛」である。
「中華」の冠があるので台湾独立派ではない。中国との統一を目指す親中国派だろう。中国、
香港、マカオ、米国の保釣活動家とも連携して日本との領土紛争をあおる計画を立てている。
この団体の発足に当たって、馬英九総統が「和衷(わちゅう)共済」と墨書した掛け軸を寄贈した。
台湾側は「特別な意味はない」と日本側に説明しているそうだが、総統が、無意味な文字を書いて
贈るはずはない。
「和衷共済」とは、日本人にはあまりなじみのない成語だ。台湾政府教育部の編集した国語辞典を
引いてみた。「和衷共済」の類似語として「同心協力」がでている。
出典として「和衷」のほうは、「同寅(どういん)共協は和衷なり」(「書経」)を引いている。
よけい難しいが、要するに「同僚が協力する(同寅共協)」とは「心を合わせる(和衷)」ことだという
意味である。
「共済」は年金ではない。「共」は「いっしょに」で、「済」は「川を渡る」意味だ。
「国語」という古典から「苦匏(ひょうたん)は食用に供さない。川を渡るのに使うだけだ(共済而已)」
という一文が引用されている。古代の中国人はひょうたんを浮きにして川を渡っていたのだ。
総統から書を贈られた団体は、毎年1回は尖閣海域に抗議船を出すと公言している。
その団体に対して、心を合わせて(島に)渡りましょうという「和衷共済」の文字を馬総統は選んだ。
意味がないどころではない。はっきりした共闘宣言ではないか。
いかにも学生時代、保釣運動の活動家だった馬総統らしい。海上保安庁は気持ちを引き締める
必要がある。お墨付きをもらった保釣活動家がひょうたんを腰につけて尖閣諸島まで泳いでくる
かもしれないのだ。
馬政権が誕生して間もない今年6月、尖閣海域で台湾の遊漁船と日本の巡視船が衝突し、台湾
高官は「一戦も辞さず」と言った。韓国では大統領の支持率が下がると竹島の領有権運動に火がつく。
この法則が台湾にも当てはまるなら、馬政権の支持率は低迷している。今後、尖閣問題は要注意だ。
(専門編集委員)
ソース:毎日新聞 毎日新聞 2008年11月20日 東京夕刊
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