【毎日新聞】特集ワイド:作家の石川好さん、「移民に国を開こう」★2[11/14]at NEWS4PLUS
【毎日新聞】特集ワイド:作家の石川好さん、「移民に国を開こう」★2[11/14] - 暇つぶし2ch2:芝蘭φ ★
08/11/16 18:09:36
>>1の中略部分

40年以上も前の話になる。石川さんは高校卒業後、65年に移民船で米国に渡った。米国が北ベトナムに
対する爆撃を開始し、ロサンゼルスのワッツ地区で黒人暴動が発生した年だ。68年には公民権運動の
指導者のキング牧師が暗殺されている。若者が性の解放と反戦を求めて行動し、黒人の解放を求める
公民権運動が頂点に達した60年代。暴力や麻薬もあふれていた。

「60年代は、『壊せ』という言葉に共感する時代。間違いなく革命だった。それを担った人たちがリベラルだった」
そして、ほどなくして揺れ戻しの時代がやってきた。「リベラル」は過激派と同義語になり、「リベラル」のレッテル
を張られることは、政治家にとって致命傷となっていった。60年代を体感した石川さんに、オバマ氏を選んだ
今の米国はどう映るのか。

「壊すことが正しいのか、間違いなのか。ベトナム戦争は正しかったのか、間違っていたのか--。
オバマ氏はこの問題に触れなかった。だから、オバマ氏の勝利はリベラルの復権では決してない。
いま起きていることは革命ではなく、反抗でもない。アメリカ社会は依然として60年代の光と影をひきずっている」

けれども、大きく変わったものもあるのではないか。金融危機の原因となったサブプライムローン問題だ。
金融機関、不動産ブローカー、家を購入した市民は皆、欲に駆られてギャンブルをした。米国の資本主義は
なぜここまでカジノ化したのだろう。

「米国そのものが国家の介入を嫌がるところ。市場原理が正しい、自由に仕事し税収があがればいい、という
考え方が信仰としてあるんだね。でも、政府が規制しなければ資本の暴走が始まるんだ」

石川さんは冷戦の終結も原因の一つとみている。

「貿易圏が東西二つあった時代にはこんな危機は起こり得なかった。経済が一極体制だと暴走するということを
図らずも見せてくれた」

民主党が勝利した意味は、米国民が規制緩和と強い者の独り勝ちを望まず、国家の市場への介入、規制を容認
しないとやっていけない、と悟ったからだろう。

「これからは国家の時代が始まる。オバマ氏はニューディール政策(大公共事業)をやるしかない」

そうなると、財源のない米国はさまざまな局面で日本に「金を出せ」と迫るかもしれない。そんなことに思いを巡らし
ていると、石川さんは「ついていきます、どこまでも……」と、歌うような口調で話し始めた。

「日米同盟なんて言葉を使うから、トリックにひっかかる。日本は間違いなく米国の従属国だよ。日米間には
本格的に議論できる人的ネットワークすらない。米国に金出せと言われて、はいはいと言うだけ。
むしられるよ、また」

以上

■人物略歴
◇いしかわ・よしみ
作家。1947年、東京・伊豆大島生まれ。高校卒業後、65年から米カリフォルニア州の農園で4年間働く。
帰国後、慶応大学に入学し、74年卒業。「ストロベリー・ロード」で89年に大宅賞を受賞。
95年新党さきがけより参議院議員選に立候補したが落選。現在は秋田学術振興財団会長などを務める。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch