08/11/15 19:25:38
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて15日で31年がたちました。北朝鮮がことし約束した拉致問題の調査のやり直しが延期される
など、先行きが見通せないなか、めぐみさんの両親は「解決にこれだけの時間がかかっているのは異常で、政府は強力な交渉で
被害者の早期救出を図ってほしい」と訴えています。
横田めぐみさんは昭和52年11月15日、中学1年生のときに新潟市で学校から帰る途中、北朝鮮の工作員に拉致されました。
それから31年がたち、日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認めてからもすでに6年が経過しています。この間、めぐみさんの両親は
拉致問題を風化させまいと、日本全国で1000回を超える講演を重ねてきました。また、母親の早紀江さんがブッシュ大統領と
異例の面会を果たすなど、アメリカにも問題解決への協力を求めてきました。しかし、北朝鮮がことし約束した拉致問題の調査の
やり直しは先送りされたままで、アメリカも先月、拉致問題に具体的な進展がみられないまま、北朝鮮に対するテロ支援国家の指定
を解除しました。
拉致問題をめぐる情勢が不透明さを増しているなかで31年が経過したことについて、父親の滋さん(76)は「毎年『ことしこそは』
と思ってきましたが、このような状態が31年も続いているのは異常だと思います。被害者も被害者家族も高齢化していますので、
何としても早く解決してほしい」と話しました。そのうえで、北朝鮮が拉致問題の調査のやり直しを先送りしていることについて、
「今のような状態が続くのであれば、政府は北朝鮮に対して制裁の強化という形で進展を促してほしい」と話しました。
また、母親の早紀江さん(72)は「これだけ時間がたっても被害者がどうしているか何もわからない状態が続いていて、何と言って
いいのか、言いようがありません。わたしたちは『絶対に助けなければ』と思っていますので、政府も同じ思いで力を尽くしてほしい」
と話しています。めぐみさんの両親は、15日、拉致現場となった新潟市で講演し、被害者の早期救出を訴えることにしています。
ソース(NHKニュース) URLリンク(www3.nhk.or.jp)
URLリンク(www3.nhk.or.jp)