08/11/15 03:56:24
覚せい剤押収、“品薄”高騰の日本狙い犯罪組織暗躍
末端価格約２００億～３００億円相当の覚せい剤が北九州市の門司港に入港した
貨物船から押収された。福岡県警や第７管区海上保安本部（北九州）は、覚せい剤
の流通量が減り末端価格が高騰している日本を狙い、犯罪組織が暗躍しているとみて、
警戒を強めていた。
約３００キロの覚せい剤を隠していた西アフリカ・シエラレオネ船籍の貨物船
「ユニバーサル」は１２日午前、門司港の田野浦海岸６号岸壁に停泊していた。
岸壁では、荷主や荷降ろし会社の担当者ら計約１０人が集まり、人影のない船を見つめていた。
北九州市によると、貨物船は肥料などの原料となるリン鉱石約１０００トンを積んで１０日朝、
中国南部の防城から門司港に到着した。当初は１１日夕、中国の上海に向けて出港する
予定だったが、東京の船舶代理店の門司支店から同日午前、「出港日を延期したい」と
連絡があり、出港が１５日に延びていたという。
荷降ろし業者の男性従業員（６４）は１１日午前８時ごろ岸壁に来た。リン鉱石を貨物船から
運び出し、ベルトコンベヤーに載せて、発注した小野田化学工業（本社・東京）の門司工場
に運ぶ作業をしようとした。すると、７管や門司税関の捜査員らが船内を調べており、
立ち入りを禁止されたという。男性は「約４０年、この岸壁で荷降ろし作業に携わっているが、
覚せい剤が見つかるなんて初めて。荷降ろしができずに困っている」。
小野田化学工業門司工場の担当者（４９）は「荷降ろし業者から、船内の捜索があったと
聞いて心配したが……。これほど大量の覚せい剤が見つかるなんて」と驚きを隠さなかった。
警察庁や福岡県警によると、国内の覚せい剤は“品薄”状態にあり、価格は高騰している。
福岡県警などによると、全国の年間の覚せい剤の押収量（密輸を含む）は、１９９９年の
１９７５キロをピークに減少傾向で、昨年は３４０キロにとどまっている。２００６年５月に
北朝鮮から大量の覚せい剤を洋上取引で密輸していた暴力団が摘発されるなどした結果、
最近は北朝鮮ルートでの密輸が影を潜め、中国ルートが目立つという。
ソース：読売新聞 （2008年11月12日）
URLﾘﾝｸ(kyushu.yomiuri.co.jp)
関連スレ
【国内】貨物船に覚せい剤３００キロ、インドネシア人ら１２人逮捕 中国から門司港に入港［11/12］
ｽﾚﾘﾝｸ(news4plus板)
【日中】覚せい剤密輸容疑で逮捕の男、頻繁に日中間行き来 もともと中国人で中国語が堪能、中国マフィア側との交渉役か［11/13］
ｽﾚﾘﾝｸ(news4plus板)