08/11/14 19:47:52
泰山LCD、派生商品KIKOの累積損失が6092億ウォンに拡大
上半期の806億ウォン...ウォン安のため雪だるまのように
通貨オプション商品KIKOの損失として去年の9月の企業再生手続きを申請した泰山LCDが、今年の
第3四半期にKIKOなどの通貨オプションだけで6092億ウォンの損失を記録したと14日に公示した。これ
程の損失額は現在この会社の自己資本の88倍に達する金額だ。泰山LCDはまた今年に入っての第3
四半期までの累計損失は6899億ウォンだと付け加えた。債権団の共同管理(ワークアウト)の手続き
に入った泰山エルシヂの損失額の大部分債券銀行が引き取ったこと分かった。
今年上半期の公示でデリバティブ全体の損失額が806億ウォンだと明らかにしたのに比べると、第3
四半期に入って累計損失が8倍以上に増えたわけだ。総損失額が雪だるまのように増えたのは、為替相場
がKIKOオプションの契約時に定めた為替レートの上限を超えて引き続き上昇したためだ。 ある電子部品
メーカーの関係者は、「上半期だけでも基準為替レートが1043ウォンだったのに比べれば、今では1300
ウォンの為替レートのだから、元々決められた約定為替レートとの差がより大きくなってしまって、
もはや手に負えなくなるほど金額は膨らんでいったようだ」と説明した。彼はまた「泰山LCDは損失
が大きくなるや、 6月末までに約14億ドル規模の再変更を行ったために被害がさらに大きくなったと
聞いている」と語った。
金融監督院は、KIKO参加企業の損失額が去年の8月現在2600億ウォン台に過ぎないと明らかにしたが、
泰山LCD一社だけでも損失額は7000億近くなってしまったわけだ。KIKOに参加した業者の関係者は
「清算をしたくてもあまりにも相場が約定為替レートよりも高い水準であるうえ、景気の低迷で貸出も
容易でないので莫大な金額を調達する術もない」と述べ、「特に実体経済が低迷すれば、来年の売り
上げも減るはずだから、これもあれもできない状態だ」と語った。
テレビやノートパソコンに使用されるバックライトユニットを生産する泰山LCDは昨年6342億ウォン
の売り上げをあげていて、着実に黒字を出していた業界業界中堅会社だった。
URLリンク(www.hani.co.kr)
《参考》
雪だるま式に膨らむ通貨オプション損失(9/29)
URLリンク(www.chosunonline.com)