08/11/14 11:04:52
ソース:11/13付 自由電子報(繁体記事を記者が翻訳)
URLリンク(www.libertytimes.com.tw)
・メイド喫茶に吹く風が変わる
編集翻訳/鄭暁蘭
かつて一世を風靡し、ほぼ日本の「オタク文化」の代名詞として始まった「メイド喫茶」も
去年から段々とに熱気が下がっており、秋葉原のメイド喫茶店は一店、また一店と破産
していっている。
これまでメイドのコーヒーチェーン店として揺ぎ無い地位を確立していたが、今では新たな
構想や手法を立ち上げて経営していかねばならなくなり、その上でようやく顧客源を維持
することができている状況だ。
関連した市場調査によれば、巨大規模の「オタク市場」の中で、すでにメイド喫茶はトップを
占めることができず、オタク族がお金を出す鍵となっているのは「電子漫画」になったと指摘
している。
・「オタク族」は「電子漫画」を好きに。
最新の電化製品とコンピュータゲームや周辺製品の大本営である東京秋葉原。コンピュー
タゲームやアニメ・漫画のマニアたち「オタク」の聖地である。当初メイド喫茶の話題が日本
中を席巻した時、秋葉原では関連した商品を扱う店も雨後のタケノコのごとく現れた。
メイドの制服を着た愛想の良い女の子が接客し、来店した男性や観光客に対しては慕うよう
に「ご主人さま(はあと)」と呼びかけるといったサービスで繁盛していたのである。
しかし最近では何軒もの有名なメイド喫茶店が次から次へと閉店し、多くの「メイド」の名前を
掲げた店が「メイドのマッサージ店」や「眼鏡メイドの店」などを打ち出すも、線香花火のように
続々と失敗しては消えていった。
日本の矢野経済研究所は10日にオタク市場調査を公表し、これによるとメイド喫茶の2007年度
市場規模は十億五千万円(35.5億台湾ドル)で、前年度と比べると18.6%減衰している。
現地のメイド喫茶チェーンは生き延びるため、経営策略を転換することも始めており、旅行社
などとも協力し、積極的にオタク文化に対して高い興味をもった海外観光客の団体を招き入れ
るなどして顧客を確保しようとしている。
矢野経済研究所の調査から、オタク市場の中で段々と冷えつつある「メイド熱」に比べ、
「電子漫画」は今年度の市場規模で二百五十億円(84.5億台湾ドル)と47.5%の大幅な成長
をしている。また「同人誌」、「コスプレ用の服や道具」、「フィギュア」の市場状況も良い傾向
にあるようだ。
分析するに、若いオタク達が”読む”ことの変化に慣れ携帯電話の画面の大型化、画質と
ダウンロードのスピードが日に日に上がるなど有利な条件にサポートされ、携帯電話や小型
端末で見ることの出来る「電子漫画」市場の景気の先行きが明るいようだ。