08/11/13 21:14:59
PFが足かせとなる貯蓄銀行「金融混乱の発火点となるか」緊急
新星建設の会社更正手続き(法定管理)の現実化で不動産プロジェクトファイナンス(PF)の
ローンが足かせになっている貯蓄銀行が金融混乱の発火点となる可能性があるという不安が高ま
っている。
13日、金融監督院および関連業界によると、貯蓄銀行の新星建設に対する総売上は6つの貯蓄
銀行で158億ウォンと集計された。市中銀行の1205億ウォンに比べれば大きな規模ではないが、
今回の事態が建設業界のドミノ現象につながる場合、貯蓄銀行業界の打撃は深刻なことになると
予想される。
金融監督院によると、昨年6月末現在、貯蓄銀行の不動産PF融資残高は12兆2100億ウォンで、
全体の貸出金の24.0%を占めている。滞納額は1兆7440億ウォンで、延滞率も14.3%と、銀行業界
の延滞率の21倍に達している。延滞率は第3四半期(7~9月)も引き続き上昇傾向なので、状況
はますます深刻化してきている。
韓国開発研究院(KDI)も12日に発表した政策提言で、「貯蓄銀行の総資産は銀行部門の4.0%
に過ぎず、不良債権化した一部の貯蓄銀行の構造調整が金融市場全体の不安に拡散する可能性は
高くない」とし、貯蓄銀行の構造調整を求めた。
金融監督院の関係者は「建設業や金融市場の危機などで条件が良くなく、貯蓄銀行PFローンの
延滞率も上昇傾向」とし「第3四半期には延滞率が上昇したことがあらわれている」と語った。
貯蓄銀行の信用格付けもさらに下がる見通しだ。韓国企業評価が先週11日、韓国・ソロモン・
現代スイス・トマト貯蓄銀行に対する信用格付けの見通しを従来の「安定的(Stable)」から
「否定的(Negative)に下方修正したのに続き、韓国の信用格付けも近いうちに5~6つの貯蓄銀行
の信用の見通しを調整する予定だ。
金融当局は貯蓄銀行899件PF事業所の全数調査を完了し、不良事業者を選別する作業を進めて
いるが、一応既知のものだけに問題が深刻しているわけではないという反応だ。
金融監督院の関係者は「都市銀行とは異なり、貯蓄銀行のPF貸し出しは主に土地購入資金として
使われて、(土地を)担保にしているだけに大きな問題はない」とし、「取引企業も最近問題に
なっている大手建設会社ではなく、中小規模の施工会社がほとんどであるうえ、土地の担保がある
のでマンションの分譲ができなければ商店や他の建物を建てて売却することも可能」と語った。
URLリンク(www.munhwa.com)
※韓国の貯蓄銀行とは、イメージ的には日本で云う第二地銀、信用金庫、信用組合辺りの金融機関