08/11/13 20:59:12
8倍長持ちする電池の基幹技術、国内研究陣が開発
【ソウル10日聨合】ノートパソコンや移動電話など携帯用電子機器を1回充電するだけで現在より
8倍以上長く使える高効率電池の基幹技術を、国内研究チームが開発した。
漢陽大学応用化学科のチョ・ジェピル教授チームは10日、携帯用電子機器に使用するリチウム
二次電池の充電能力の限界を克服する新たな陰極材料「3次元多気孔シリコン粉末」を開発したと
明らかにした。
リチウム二次電池は、同一の大きさで最大のエネルギー効果がある最も発展した電池形態と評価
されているが、効率の低い黒鉛を陰極材料に使用しているため、ノートパソコンの場合はバッテリー
が2時間程しかもたないなど、時間的な制約が短所となっていた。このため、黒鉛の代わりにシリコン
を用い充電能力を極大化する研究が行われてきたが、シリコンはリチウムとの反応で容積が大きく
変わるため破損しやすく、問題となっていた。
チョ教授チームは、シリコンにシリカ(二酸化ケイ素)を加えた後、フッ化水素(HF)酸溶液でシリカ
だけを溶かすことで、大きさ200ナノメートル(ナノは10億分の1)、厚さ40ナノメートルの気孔をもつ
「3次元多気孔シリコン粉末」を作り出した。この粉末が、シリコンとリチウムの反応時の膨張を緩和し、
シリコンの破損を防ぐ役割をする。
チョ教授は、従来の電池より8倍以上長持ちし、効率も90%以上高い電池を4~5年以内に商用化
できるだろうと話している。
この研究結果は、化学分野の国際学術誌「アンゲヴァンテ・ケミー」電子版に先月27日付で
「注目すべき論文」として紹介された。
ソース:聯合ニュース 2008/11/10 19:41 KST
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