【朝鮮日報コラム】「危ない日本」~田母神論文[11/12]at NEWS4PLUS
【朝鮮日報コラム】「危ない日本」~田母神論文[11/12] - 暇つぶし2ch1:ちょーはにはにちゃんwφ ★
08/11/12 12:33:04
どの国にも狂人はいるものだ。だから田母神俊雄という前航空幕僚長が、日本の侵略戦争や植民地支配
を「ぬれぎぬだ」と強弁した主張自体に、さしたる意味を見いだそうとは思わない。

しかし、今回の件は時間がたてばたつほど、日本の歴史に暗うつたる1ページとして残る可能性が高まって
いる。それは、この問題の後始末において、逃げ腰で優柔不断な姿勢や、統帥権の制度的な欠陥をあらわ
にした日本政府のせいだ。

田母神氏は日本の国家理念を否定した。「植民地支配や侵略的行為に思いをいたし、(中略)深い反省の
念を表明」(1995年に衆院本会議で可決された不戦決議)し、「恒久の平和を念願」(日本国憲法前文)する
という宣言が、日本の真意だと前提すれば、だ。同氏の主張は、例えるなら韓国空軍の参謀総長が「6・25
(朝鮮戦争)は韓国の先制攻撃であり、北朝鮮の反撃は民族解放戦争」と主張したのと同じだ。

韓国なら軍法会議にかけられているだろう。日本は名目上、軍隊がないから軍法もない。せいぜい、普通
の会社員のように懲戒解雇処分を受ける程度だ。ところが、懲戒処分が複雑だという理由から、日本政府
は退職金6000万円を渡し、田母神氏を定年退官させた。するとこれを批判する世論が巻き起こり、防衛相
が「退職金を返納せよ」と要求、同氏に拒否されるという事態も起きた。

この問題に対する麻生首相の対応は、野党に「逃げ腰」といわれるほど手ぬるいものだ。「航空幕僚長と
して不適切な行動」「再発防止策を検討している」という言葉でその場をしのぐだけで、首相自身の真意さえ
疑われている。日本の首相は自衛隊の最高指揮監督権者、すなわち事実上の軍隊である自衛隊の
統帥権者だ。

日本政府もメディアも、田母神氏の問題で思い出す歴史的史実があるだろう。ただ、背筋が寒くなるから
言及しないだけだ。軍部の暴走をコントロールできなくなり、アジアを火の海にした1930年代以降の歴史だ。
当時、日本政府が軍国主義の理念にどっぷりと漬かり、侵略戦争を起こしたと考えられがちだが、実は軍部
の越権行為が民主的だった日本を軍国化させた、と逆に考えるほうが正しい。武力の暴走にスキを見せれば、
理念などいつでも風前のともしびのようなものだ。

今、田母神氏がそうであるように、当時の日本軍部は少佐クラスの将校まで米国との戦争を公然と主張
するほど生意気で差し出がましかった。このような軍部を統制できず、顔色をうかがううちに統帥権の軍部
独占を許してしまった1930年代の政治家や元老の逃げ腰な姿勢が、世紀を越え、今の日本に引き継がれて
しまっているようだ。

「飛躍しすぎだ」といわれるかもしれない。だが、隣国の視点から見れば、満州事変の首謀者・石原莞爾
(満州事変当時の関東軍参謀)を、天皇の統帥権を侵害した大逆罪で処断できなかったかつての日本政府
も、田母神氏を懲戒処分にすらできない現在の日本政府も、大差ないようにみえる。いや、かえって今の
ほうがもっと不吉だ。かつての明治憲法では、統帥権の規定があいまいだったが、現行の憲法は統帥権の
「シビリアン・コントロール(文民統制)」をうたっている。にもかかわらず、何を理由に首相は手にしている権限
さえ投げ出すのだろうか。

記者(鮮于鉦〈ソンウ・ジョン〉)は平和主義を理念の土台とした戦後の日本は、戦前とは違うと信じていた。
日本に好感を持つ人々の多くが、同じ思いを持っているはずだ。だが、もはや信じられない。田母神氏の
幼稚な主張のためではない。現代版の「軍部の暴走」に対する日本政府の対応が、1930年代と本質的に
違わないということを、この目で見てしまったからだ。

日本が今後どのような未来を描くかは、100%日本の自由だ。だが、田母神氏の件をこうした形で処理する
日本政府の対応は、必ずや日本の未来に不吉な影響を与えることだろう。隣国の懸念など眼中になくとも
構わない。記者が日本の首相なら、子供たちの未来のために田母神氏を懲戒免職にしただろう。

ソース:朝鮮日報
URLリンク(www.chosunonline.com)
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