08/11/12 01:20:44
ドイツがどれほど徹底的に過去を反省して償っているかは三尺の童子にも分かる事実だ。（中略＝教育な
ど事例紹介）初めてドイツに住んだ時、このようにドイツ人の過去に対する徹底的な正しい認識と自己反省
にとても驚いた。日本とドイツは同じ歴史の罪人なのに、その態度はどうしてこんなに違うのか、理性的で
道徳的なゲルマン民族に感動せずにおれなかった。特に歳月が経っても変わらない日本の図々しい態度
に鬱憤を隠せない韓国人だから、もっと関心をもって見たようだ。（中略）
ゲルマン民族の賢明で未来を見通せる慧眼が今日のドイツを少しずつ戦犯の汚名から脱するようにして
いるようだが、そのためだけではない。もし過去事に対する正しい認識と徹底的な自己反省が先行されな
かったら、ヨーロッパ強大国の間でドイツが今日の地位を得ることはほとんど不可能に近い事だったろう。
ヨーロッパは言葉通り欧州共同体だ。政治、文化、経済すべての領域が密接な関係を結んでいるからもし
ドイツが外交的に孤立したら、政治の問題だけではすまない。人々はその日から地中海の新鮮な果実と
野菜を味わえなくなるだろうし、暖かい南国でお休みもとれないだろう。ドイツが過去に対して深く自ら慎む
ことは生き残りのための本能であって、彼らが日本より賢明なわけでも道徳的なわけでもない。
ドイツに住むと、韓国人にとって、のどに小骨のようにささるようなことをよく経験する。ドイツ人たちは日本
がとても好きだ。アジアの唯一の先進国、日本の風変わりな文化と経済的な富、日本の人々、あらゆるも
のに関心が高い。日本人が歴史に対して反省しているか、過去をどんなふうに解釈していようがあまり興
味がない。それはドイツの生き残りとは別個の問題だからだ。
ドイツの人々は初めて会う東洋人を見れば通例「中国人？」ときく。いいえと言えばすぐ｢それでは日本
人？｣という質問が出る。それで、どちらでもない韓国人だと答えれば、韓国に対してきいて来るのではなく、
すぐに日本に対する自分の好奇心を示す場合が多い。初めは、ちょっと酷いと思って不快でもあったが、
他人よりは自分の感情に忠実な人々の行動に慣れれば、あまり変な事でもない。むしろもっともらしい偽り
の興味よりは率直で楽な時もある。
おそらくアジア唯一の先進国に対する好奇心というよりは、戦犯としての一種の同病相哀れむ心がもっと
あたっている感じがする。自分たちの過去は徹底的に反省する姿勢を見せながらも、日本という国が今、
その歴史に対する反省をどのようにしているのかは全く興味のない人々。ドイツ人のこのような二律背反
的な姿は、特に私のような韓国人にもう一度ドイツについて考えさせる。
もし東アジアの環境がヨーロッパ連合と似ていたら日本の態度はどうだったろうか。当然、今のドイツと違
わなかったはずだ。日本が今まで彼らの歴史的蛮行を反省して明確に整理しておらず、そればかりか戦犯
の墓所に続けて堂々と参拜し、あげくに独島(日本名：竹島)まで狙っているのは、一言でまだ気にすること
がないという話だ。韓国と中国など被害当事国の国力が日本の自省を導き出すほど威力的ではないとい
う話でもある。
東アジアの地域的文化的特性上、今すぐにはドイツのような道を行かずとも生き残ることができると思える。
しかし、世界は今グローバル時代。日本がいつまでもアジアの共助を必要とせず、一人で立っているられ
るだろうか？彼らもいつかは骨に深く染みる反省をしなければならない日が来るだろう。その時、歴史に対
する正しい認識なしに温室の中だけで育った彼らの子孫は、果してどのようにその困難をかきわけて行く
のか、いかにもおもしろい。
ドイツの話URLﾘﾝｸ(blog.hani.co.kr)ハンギョレブログ私が作るメディア世の中
(*この記事はネチズン、専門家、記者が参加した<ブログ>記事でハンギョレの立場と異なることがあります。)
ソース：ハンギョレ新聞(韓国語) [ブログ]戦犯国日本とドイツ、違わない
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