08/11/12 12:07:42 Ow5dco15
>>256
同じ組成でも、固まるとき、そして固まった後での熱処理条件で、結晶の
状態がころころ変わる。金属顕微鏡で見ると、結晶組織が全然違う。
焼き入れをする、焼き鈍しをする、というような、十把一絡げでいえるよう
な単純な物でない。強度、引っ張りや曲げに対する強さが、全然違ってくる。
例えばH鋼を作るとして、中国人が、何日も厳密に温度管理しながら手間
と熱エネルギーの必要な処理を、まともにするとは思えない。鋼材1本1本
に付けられている、米軍共通仕様書、MILの標準シートに書かれている内
容を、中国の場合は信用することが出来ないのが現状らしい。
ベトナムの場合は、日本に教えてもらった通りの処理を実直にやってるそ
うで、かなりマシだとか聞いた。
幸い、鋼の強度はかなり硬度との相関性が高く、硬さ試験で、強度を推定
出来るので、受け入れ側から文句を言えるのが救いだとか。
中国の橋やビルが、どういう物で出来ているか考えたら、とても恐ろしくて、
旅行なんて出来ない。