08/11/05 10:20:08
世界の経済秩序に地殻変動 韓国は世界経済の辺境から中心へ
「危機管理戦略だけでは物足りない。1929年の大恐慌以来、最も深刻だというグローバルな
金融危機によって、世界の経済秩序も大きく揺れている。今後3~4年は、韓国が新しい世界秩序
の中で、どう位置づけられるかが決まる『節目』になるだろう」
東亜(トンア)日報経済部が金融危機以後、世界経済秩序の再編と関連し、最近、内外の専門家ら
を対象にインタビューを行った結果、専門家らの一致した見解である。
専門家グループは、「第2次世界大戦以後、米国一国中心の世界経済秩序は見直しが避けられない。
多極体制へ転換する過程で、『韓国は世界史の辺境から中心部に突き進む』ことを目指し、国の戦略
を再設定しなければならない」とし、「単に現状を打破する危機管理のレベルを越えて、近づいて
くる巨大な時代変化を機会として捉える国家の戦略を並行していかなければならない」と指摘した。
カリフォルニア州立大学のソン・ソンウォン経済学部教授は、「グローバルパワーが再調整される
時期が来るだろう。もう中国やアジア諸国を除いたG7(先進7カ国)は意味がなく、G20の役割
がますます重要になっていく」と分析した。
西江(ソガン)大学の金ビョンジュ名誉教授も、「近い将来、G20の時代が切り開かれるが、そこ
で韓国などのエマージングマーケットの声が高くなるだろう」とし、「韓国は排他的な姿勢を捨て、
国際社会で信頼を得る方向へ進まなければならない」とアドバイスした。
ニューヨーク大学スターン・ビジネススクールのリチャード・シーラー経済学科教授は、「今回の金融
危機が過ぎ去れば、米国の影響力の弱化と、中国やインドなど新興国経済が浮上するだろう」と予想した。
専門家らは今回の金融危機を乗り切るための様々な方策を提示した。
高麗(コリョ)大学の金ギュン経済学科教授は、「金融中心の発展は危うい。中長期的に韓国は持続的
な技術革新国家、通商強国、開放社会を発展の目標に据えなければならない」と述べ、韓国が進むべき
方向性を示した。
漢陽(ハンヤン)大学西洋史学科のイム・ジヒョン教授は、「人間の顔をした市場経済が必要だ。レーガノ
ミックス、サッチャーリズムに沿ったMBノミックスに対して、全般的な再点検が必要だ」と述べた。
韓国経済研究院の金ジョンソク院長は、「韓国経済の開放と制度の先進化が急がれる」とし、「自由
貿易協定(FTA)を含めて、多民族、多文化、多言語に開かれた社会にならなければならない」と語った。
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