08/11/02 08:55:57
【釜山1日神屋由紀子】日韓海峡圏の協力の在り方を探る「福岡‐釜山フォーラム」の第3回会合が
1日、韓国釜山市の国際会議場「ヌリマルAPECハウス」で開催された。
「国境を超えた地域連携の課題とビジョン」をテーマに、福岡、釜山両市での日韓首脳会談開催などを
柱とした釜山宣言2008を発表した。両国政府に向けた提言を宣言に盛り込んだのは初。
李明博大統領が提唱した九州・韓国東南部による「超広域経済圏」の実現に向けて、両市が10月に
協議会を設置するなど経済協力の仕組み作りが活発化。北東アジア経済圏も見据えたこうした動きを
「日韓の地域連携モデル」と位置付け、その現場で首脳同士が両国関係について話し合うことで、
一連の取り組みをアピールしたい意向だ。
経済協力については、若い労働力を確保するためのインターンシップ協議会や、相手の地域から投資を
呼び込むための支援組織を福岡側と同様、釜山側にも設置するよう促したほか、今年9月に両地域24
大学で発足した「大学間コンソーシアム(連合)」にも、研究や就職など多分野で産業界と協議するよう
提案している。
今回から釜山市医師会長が参加したのを機に、新型インフルエンザなどの感染症を水際で防ぐため、
今後、医療関係者同士で情報交換。来年の「福岡‐釜山友情年」の支援も兼ねて、マラソン大会の
提携などマスコミを中心に共同イベントを開催していく。
福岡‐釜山フォーラムは両地域の産学各界の代表23人で構成。
第4回会合は来年秋、福岡市での開催が決まった。
=2008/11/02付 西日本新聞朝刊=
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)
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写真:釜山宣言2008を採択した福岡─釜山フォーラムのメンバー=1日、
韓国釜山市のヌリマルAPECハウス(釜山日報提供)