08/11/02 02:43:50
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日本の防衛省最高幹部の一人が、米国が日本を罠にはめて第二次世界大戦に巻き込んだのだ
として、日本のアジア侵略戦争を否定、植民地政策を正当化する論文を発表して更迭された。
彼の論文が民間企業のウェブサイトに掲載された僅か数時間後の金曜夜、防衛省は田母神俊雄
航空幕僚長を更迭した。この素早い更迭劇は、かつての日本の軍国主義に激しい怒りを顕わに
して来た中国、韓国を初めとするアジア諸国からの批判をかわそうとする意図があるものと思わ
れる。
浜田靖一防衛相は戦争に関する彼の論文について、「航空幕僚長という立場で政府判断と明ら
かに異なる見解を公に発表するのは不適切だ」とした。
田母神空幕長(60)はナショナリストの議員たち共有の日本の戦時史に関する右派の認識を
論文の中で展開し、現在は日本の平和憲法によって活動が制約されている自衛隊だが、攻撃的
兵器を所有して同盟国と共に集団的自衛権が認められるべきであるなどとしている。
アパ・グループ(不動産開発会社)が募集した懸賞論文で最優秀賞(賞金300万円)を受賞した
この論文は同社のウェブサイトに掲載された。
田母神空幕長は、ルーズベルト大統領の仕掛けた罠にはまって日本が1941年に真珠湾攻撃を
行い、そして米国との第二次世界大戦に巻き込まれていったのだと書いている。
彼は、「ルーズベルトは戦争をしないという公約で大統領になったため、日米戦争を開始するには
どうしても見かけ上、日本に第1撃を引かせる必要があった」とし、日本が中国と朝鮮半島を侵略
したことを否定して日本軍はアジアの大陸で国内紛争に巻き込まれたのだと主張している。
彼は第二次世界大戦について日本の右派の人々が好んで使う表現を交えて、「今なお大東亜
戦争で我が国の侵略がアジア諸国に耐え難い苦しみを与えたと思っている人が多い。しかし私
たちは多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価していることを認識しておく必要がある。
我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である」と書いている。
>>2-10に続く