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「アオシマ」ブランドで知られる老舗の大手模型メーカー、青島文化教材社(静岡市葵区)は、アニメ
などの“萌えキャラ”を車体に目立つようデザインした「痛車(いたしゃ)」と呼ぶ車のプラモデルで攻勢
をかける。オタク系カーマニアの若者層がお気に入りのキャラクターを個人的な趣味でマイカーに
描く“痛車ブーム”を受け、実物では味わえない本格的な世界観を再現した製品群を拡充。日本の
オタク文化が浸透している台湾や香港、欧米でも11月以降に発売する計画だ。
「痛車」関連売上高で2009年10月期に前期比倍増を目指す。推定で1億円以上とみられる。
痛車とは、見ていて甚だしくひどい“イタイ”という自虐的な意味と、個性の強いイタリア車を略したイタ車
にもかけた。オタク文化が市民権を得始めた00年ごろから一部に広がり、これまでに愛好家の
グループなどが各地に誕生したほか、600台以上が一堂に集結する全国規模のイベントも開かれる
ようになった。
同社は業界に先駆けて今年2月、キャラクターの版権元やモデルにする自動車メーカーの著作権使用
許諾などを得て、人気アニメキャラ「涼宮ハルヒ」を描いたプラモ第1弾(24分の1スケール、3360円)
を発売。その後も異なるキャラで順次シリーズ化し、現時点で年末に第6弾まで投入する計画。すでに
「痛車」の名称を商標登録し、ダイカスト製ミニカーやダンプトラック版などの特別仕様も発売済みだ。
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特にプラモは大手量販店の店頭で発売直後に即日完売するほどで痛車マニア以外にもアニメ好きの
中学生や大人世代のプラモファンなどを含めた幅広い購買層を開拓。なかには“転売屋”と呼ぶネット
オークション狙いもいるという。他の玩具メーカーも「痛車」以外の独自の名称を付けた商品で追随し
始めた。
同社は「発売すればすぐに売れてしまい、生産が追いつかない。これまでのキャラクター関連商品
としては極めて異例だ」(ホビー事業部)とうれしい悲鳴を上げる。今後は生産体制も整え、これまで以上
のペースで新作を投入するという。
熱狂的な人気を受けて台湾を皮切りに香港などで現地の問屋にも商品を卸し、アニメファンを狙った
国際展開に乗り出す。海外で最大の“オタク大国”の異名を取るフランスや北米を含めた市場開拓も視野
に入れる。
国内の“痛車人口”は潜在的な層も含めると5万人以上とされ、一連のブームは若者の“車離れ”が進む
自動車業界にも朗報との見方さえある。一点豪華主義で趣味の世界に出費を惜しまない不況知らずの
オタク市場には期待も高まるばかりだ。
ソース:MSN/産経ニュース
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