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◆【社説】韓国検察60周年、過去を反省し再生を
韓国の検察が31日に創設60周年を迎える。60年の間には、誇らしい記録ばかりがあったわけではない。
検察が選んだ20大事件の中には「思い出したくない事件」が4件含まれているという。
1986年に起きた富川署での性的拷問事件や99年の大田法曺界の汚職事件などがそれに当たる。
検察が法の正義を守る最高責任機関として、国民の信頼を得て、自己の責任を果たすために何よりも大切なことは
政治権力の顔色をうかがわないことだ。国民は、検察が権力の手下のように行動するのを数多く見てきた。
政治権力は人事権を盾に、検察を政権の道具として扱い、一部検察幹部らは「長いものには巻かれろ」的な処世を行ってきた。
検察は権力のためではなく、国民のための剣でなければならない。
権力の側近の汚職事件に対して、君主のような姿勢で厳しい捜査ができなければ、ほかの捜査で権威を示すことはできない。
第二に、検察は金力に対して毅然とした態度を取らなければならない。
正月などのあいさつなどで財閥が差し出す袖の下を何のためらいもなく受け取る検察を、国民が尊敬するはずがない。
また、検察の「スポンサー文化」も改めなければならない。
大したことない、と受け取る金銭的援助には、いつかそれを利用しようという腹黒い思惑が含まれているものだ。
第三に、捜査の便宜よりも人権を優先させなければならない。
検察の捜査を受けた人の中には、捜査の仕方に疑問を抱く人が多い。
弱点を利用した人権侵害と言葉の暴力で得た捜査結果を誇示する検察の雰囲気はなくすべきだ。
第四に、家宅捜索ありきの慣行を改めなければならない。
家宅捜索で何でもかんでも押収し、そこで何かが引っかかれば、それを利用し
捜査対象を屈服させるという考えから抜け出すべきだ。それは捜査権の横暴以外の何ものでもない。
捜査対象に浮上した被疑者の犯罪事実をつかめずに釈放したからといって、それを恥ずかしいことととらえる必要はない。
第五に、内部の汚職に対して、断固とした態度で取り締まらなければならない。
内部の汚職を不問にする検察が、どうして社会綱紀を正す組織だと言えようか。
検察60周年は、国民の検察になるために何をすべきかを今一度振り返る契機とならなければならない。
ソース:朝鮮日報 2008/10/31 15:01:08
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