08/10/31 15:04:24
日本でも二つの名前で犯行
行政側のミスで二重戸籍を持ったことを利用し、重刑を免れるために逮捕時まで二つの名前を使
い分け、47年にわたりスリを続けていた女が逮捕された。
ソウル南大門署は26日午後、南大門市場で日本人観光客のかばんを開け、現金約200万ウォン
(約13万5000円)を盗むなど2件のスリで500万ウォン(約33万7000円)相当を金品を奪ったとして、
64歳と42歳の女性を逮捕した。
調べによると、このうち64歳の女は「趙○○」「金○○」という名前で二重戸籍を持っていた。女は
韓国戦争(朝鮮戦争)で両親と別れ、孤児院で育ち、趙という姓で戸籍を得た。女は17歳のときにス
リの手口を覚え、南大門市場一帯で常習的にスリを行い、しばしば刑務所に入っていた。その後、
結婚して子供も生まれた1970年になって、戦争で生き別れとなった両親と再会し、金という本来の
姓で戸籍を回復した。しかし、行政のミスで趙という姓による戸籍も抹消されないまま残っていた。
その後も女はスリの犯行を重ね、趙という名前で有罪判決を受け、執行猶予期間中に警察に逮
捕されると、金と名乗るなど二つの姓を使い分けていた。
日本で遠征スリを行っていた当時にも二つの名前を使った。2000年から7年にわたり日本に30回
以上渡航し、趙という名前で逮捕されて強制送還されると、今度は金という名義で旅券を申請して日
本でスリを続け、再び送還されていた。しかし、昨年から日本が入国者の指紋採取を実施し、渡航
が困難になると、かつてスリを行っていた南大門市場に舞い戻り、今回逮捕された。
10代でスリを始め、人生の30年間を刑務所で暮らした女は、趙という姓で前科24犯、金という姓で
前科6犯だった。
二重戸籍の存在は南大門署の警衛(警部に相当)によって明るみに出た。担当警部は「何度も警
察署で取り調べを受けた容疑者が時には趙、時には金と名乗っていたことを思い出し確認したとこ
ろ、二重戸籍者だった」と話している。
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