08/10/29 12:10:38 kryimhpk
【記者手帳】為替当局がうろたえる時
27日午後3時、企画財政部の申霽潤(シン・ジェユン)国際業務管理官が記者室にやって来た。
申管理官は息つく暇もないほどの展開を見せる「為替レート戦争」で、これを守る任務を統括する「野戦隊長」だ。
申管理官は先日、東京と香港で外国人投資家に対し、韓国経済説明会を行った際に感じたことを
以下のように語った。
「“ほかのアジアの国々は大丈夫なのに、なぜ韓国はこんな状態なのか”と質問する投資家が多かったです。
一対一で話を聞いてみると、悪意のある風評も多いですね」
申管理官の話が終わると、すぐさま「国際通貨基金(IMF)が準備している新たな資金支援計画を
韓国は利用するのか」という質問が記者から相次いだ。
外国人投資家たちにとって、IMFの資金支援は1997年のアジア通貨危機を連想させるデリケートな問題だ。
このため、米ウォールストリート・ジャーナル紙が23日、「IMFは韓国に対する支援策を検討している」と報じると、
韓国企画財政部の担当局長が慌てて記者室にやって来て
「韓国は流動性不足ではないため、IMFの計画を申請する理由はない」と強く否定した。
だが、申管理官の返答は、わたしたちを混乱させるばかりだった。
管理官は「(資金支援を受けるかどうかは)IMFがまとめている案を見てから決める」と答えた。
「IMFの計画を申請する理由はない」という、三日前の担当局長の説明とは全く違う。
記者らが「それでは資金支援を受ける可能性もあるということか」と詰め寄ると、
「IMFはまだ“商品”を作っていない状況のため、戦略的な面から可能性を開いておこうという意味だ」と答えた。
申管理官は先月初めの「9月危機説」でも「韓国の経済は問題ない」と言いながら、
ニューヨークで外国為替平衡基金債権(外平債)発行を試み、断念している。
金融市場筋は「当時、管理官が豪語さえしなければ、失敗の衝撃は小さかったはず」と話す。
申管理官の言葉通り、国際金融市場は根拠のないうわさや憶測が乱舞するところだ。
政府が右往左往すれば、その分だけ「ハイエナ」たちの攻撃対象になる可能性が高くなる。
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