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今月2日に開かれた南北軍事実務会談で北朝鮮が韓国の民間団体によるビラ散布の
中断を要求したことについて、統一部は8日、「該当団体に自制を要請した」と発表した。
北朝鮮は2日の会談で開城工業団地事業や開城観光の中断の可能性にまで言及し、
ビラ問題に対する強硬な立場を明らかにした。(10月9日付本紙既報)
◆ビラの思い出
ビラは戦争や鋭い理念対立の現場に例外なく登場する。韓国人にとって記憶にある
ビラは、北朝鮮が体制宣伝のためにまいた紙片だ。粗悪なイラストや、扇動的な文言
が載っていた。30代‐40代以上の韓国人なら、小学校時代にビラを警察に届けて学用
品をもらった記憶があるだろう。
ビラの語源は、伝単やポスターを意味する英単語「ビル(bill)」だ。日本人がこれを「ビラ」
と発音し、これが韓国にも伝わって「ピラ」と呼ばれるようになった。冷戦時代の紙爆弾
と呼ばれたビラは、韓国戦争(朝鮮戦争)の際に南北が心理戦の手段として活用し、双方
合わせて25億枚がまかれた。大部分は、相手側に対し帰順や降伏を勧める内容だった。
北朝鮮がまいたビラは、「国連軍は早く故郷に帰るべきだ」という内容が多く、国連軍が
まいたビラの中には、明るく笑っている北朝鮮の捕虜の写真を載せたものもあった。
こうしたビラは、「safe conduct pass」「安全保障証明書」などと呼ばれた。このビラを持
って降伏すれば助けてくれる、という意味だ。
戦後も、南北は体制宣伝をするため互いにビラをまいた。1970年代から80年代初め、
北朝鮮はビラを通じ、74年に建設された人民文化宮殿や平壌などを宣伝した。その後
、北朝鮮のビラの内容は、韓国の大統領に対する露骨な非難へと変わっていった。
「銃を振り回すことと人さらいのほかに学んだことはなく…」など、口に出すのもはばか
られる人格攻撃も多かった。「やり甲斐のある生活が待っている平壌へ行こう!」「越北
勇士、幸福のプロフィール‐彼らは余暇をこのように楽しむ」という露骨な内容が大部分
で、「北朝鮮の主体思想を学習する組織が韓国軍の内部に結成された」など、ウソの
主張も多かった。韓国の有名スターをビラのモデルに使い、北朝鮮や金正日(キム・
ジョンイル)総書記を称賛する内容の文章を記し、韓国上空からばらまいたこともあった。
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ホ・ユンヒ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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