08/10/26 01:21:15
中国沿海部を襲う不景気 大量の農民工が帰郷
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広東省や浙江省などの企業が最近、立て続けに倒産や閉鎖に追い込まれている。
派遣されていた農民工たちは解雇された後、仕事を探すことが非常に難しくなっている。
四川省など、これまで農民工を多く送り出してきた省では帰郷ブームが出てきている。
一部の者は、新たに農業に従事したり当地の企業の再募集に応募するほか、
政府は農民工に自ら起業することを奨励している。
このほか、まだ倒産や閉鎖に至っていない企業でも人員カットが必要となっており、
浙江省の大部分の中小企業のリストラ率は20％にまで達している。
内地のメディアの報道によれば、今の時期は農民工の帰郷のピーク時期ではないが、
近日では重慶から広州に来る農民工の数が激減し、帰る者の数が増え続けているという。
重慶では毎年700万人近い農民工が他の土地にで働きに出るが、
そのうち300万人あまりが沿海地区に出てきていた。
しかし、金融危機の津波が広東省や浙江省などにある対外開放型の企業を襲い、
製靴、紡績、服装、玩具、家具などの労働集約型工場が被害を被り、
珠三角(*1)ではこの半年に数千もの企業が倒産、閉鎖した。
国慶節の後、重慶にある労働者斡旋市場には登録しようとする求職者の数が
うなぎのぼりに増え、国慶節前の約20％増となった。
しかし重慶での賃金は低く、しかも多数は機械業などの重工業であることから、
軽工業での業務に慣れた農民工では、仮に経験があっても就職の契約に至るとは限らない。
重慶市人材センターによると、第4四半期にはさらに就職の難易度が高まると予想している。
四川省成都市の金堂県では、人口80万人のうち18万人あまりが一年中外地で働いている。
しかし、9月だけでも既に5千人以上が帰郷してきた。
「毎日経済新聞」は、県の労務開発弁の陳華明のコメントとして以下のように報じた。
「平時であればこれらの人材を戻すには多くの手間がいる。
金融危機が東部沿海の企業を席巻したこの時期、我々は好機だと考えた」
浙江省温州市では、輸出を主とする服装加工工場のほぼ半数以上が、
生産停止あるいは半分程度の生産という状態にあり、従業員の流出も深刻だ。
大部分の中小企業では人員削減、自主的な辞職により辞めた人員の数が
企業総人数の20％を占めている。
徳克瑪油圧製造有限公司の貿易部経理の劉莉莉は、このように語った。
「従業員の流動性が非常に高い。去ってはまた入ってきて、入ってきてはまた去っている。
会社では従業員の募集を毎日行っている」
★ ソースは、明報 [香港] とかからはしょり気味に訳。
URLﾘﾝｸ(www.mingpaonews.com) （中国語・繁体字）
★ 訳註。
(*1) 「珠江三角洲（デルタ）」のこと。広州と香港、マカオを結んだ珠江河口部の都市群。
恵州、深セン、東莞、珠海、佛山などの各都市を含む。
★ 画像。
仕事を探しにやってきた農民工たちが集まった山東省青島市の労務市場。
URLﾘﾝｸ(www.mingpaonews.com)
仕事を求め、道端に紙の看板を立てる二名の失業者たち。青島市で。
URLﾘﾝｸ(www.mingpaonews.com)
★ 関連スレ。
【中国経済】中国人民銀行 中小企業融資の拡大を要請[10/23]
ｽﾚﾘﾝｸ(news4plus板)
【中国】 中国、軽工業製品の生産大国に、百種類以上の生産量は世界トップ ［10/25］
ｽﾚﾘﾝｸ(news4plus板)
とか。