08/10/26 08:44:51 4dhE/zIw
以前紅茶の仕事をしていたことがあった縁で、魚池の茶業改良場にも行ったこ
とがある。
かなり衰退していて、茶畑は数ヘクタール規模しか残っていなかったように思う。
国際的に、低賃金労働のインド、ケニア、スリランカ、はてはインドネシアなどに
追われて、採算が取れなくなったとのこと。
大規模な製茶工場が残っていて、まあ、紅茶は萎凋工程のために大きな床面
積が必要なために、むやみにでかいということもあるけれど、揉捻機などちゃん
と整備されて、真面目に製茶していることがうかがえた。
中葉種の畑の新芽をかじってみると、日本の葉っぱとインドスリランカなどで栽
培されているアッサム種との中間程度の渋み。滋味のバランスのいい、独特の
香味がある紅茶が出来る。実に惜しいと思うけど、時代の流れには勝てないよ
うでした。
そこで働いていた、川戸さんという技師が、日本に帰ってきて、亀山市で紅茶の
茶畑を作った。日本で唯一という、アッサム種ベースのベニホマレという品種で、
世界のどこに出しても恥ずかしくない濃いミルクティー向きの紅茶を作っていた。
川戸さんは、今は息子さんの代になって、旧国道1号線沿いのドライブインで、
眠気を覚ますモーレツ紅茶なんて看板出して、美味しい紅茶を飲ませて貰える。
最近行く機会がないのだけど、どうしておられるか…