08/10/25 17:16:45
■来年、住宅貸し出し「雷管」が炸裂か
~ 92万人、33兆5000億ウォンの元利金償還開始
~ ABS4兆5000億も満期 …デフォルト憂慮
来年、33兆5000億ウォン規模の住宅担保貸し出しの元利金償還が始まるうえ、4兆5000億ウォンの
不動産流動化債券(ABS)の満期が迫っていることが明らかになった。これにより、不動産市場の沈滞
が加速すれば金融市場に対して相当な不安要因として作用するとの憂慮が出ている。
特に、来年の住宅担保貸し出し元利金償還者は92万人にのぼり、1人当り平均償還額が70万ウォン
を超えると推定されており、家計負担が加重される見込みだ。
24日に金融委員会と金融監督院が李ソンナム民主党議員に提出した資料によると、来年に元本据置
期間が満了して元金償還が始まる住宅担保貸し出しの規模は33兆5000億ウォンで、今年(17兆4000
億ウォン)の2倍に迫るとの集計結果だった。2005年から急増した住宅担保貸し出しの元金据置期間
(通常2~3年)が満了することによるものだ。都市銀行5行分で見ると、住宅担保貸し出しの元金償還
対象者は今年の59万人が来年には92万人、2010年には119万人にまで増加する。2年間で2倍に増
えるわけだ。
来年の債務者1人当りの月平均元金償還額は32万ウォンに昇る。来年の変動金利型住宅担保貸出
の金利が現在と同等水準(年7.46%)と仮定すると、債務者1人当りの月平均利息は約39万ウォンと
推定される。これにより、来年の1人当りの元利金償還額は71万ウォンに昇ると推定されている。これ
は、今年の全国世帯の月平均所得(314万ウォン)の22.7%にあたる。もちろんノンバンクからの借入を
追加で受けていたり住宅担保貸出金利が今より上がれば、債務者の元利金償還額はずっと大きくなる。
また、不動産プロジェクトファイナンス(PF)を基礎に発行されたABSの償還期日が、今年の年末までに
5兆5000億ウォン、来年には4兆5000億ウォン規模で到来する。不動産バブル当時に発行されたABS
は今年第3四半期に3兆4000億ウォン、第4四半期に2兆1000億ウォンと、今年下半期だけで5兆5000
億ウォンの満期が到来し、今年下半期から銀行圏の負担になると見られる。ABSの借り換え発行が難
しくなれば、建設会社のデフォルトにつながる可能性が高い。
李ソンナム議員は、「住宅担保貸し出しとABSは『韓国版サブプライム・モーゲージ事態』をもたらす雷管
となる可能性がある。政府と金融圏は、住宅担保貸し出しの据置期間延長やABSの満期延長などの
対策を準備せねばならない」と表明した。
▽ソース:京郷新聞(韓国語)(2008.10.24 17:55)
URLリンク(news.khan.co.kr)
URLリンク(media.daum.net)
▽関連スレ(2年前の状況):
<不動産価格の上昇 政府対策も効果なし>
URLリンク(world.kbs.co.kr)
> 2006年の韓国社会を強襲した最大の台風は不動産価格の値上がりでした。アパート、日本でいう
> マンションを中心に不動産価格が急騰し、庶民の「マイホーム」の夢は遠のいていくばかりでした。
> 国民銀行の住宅価格の動向をみますと、2006年11月末現在、全国のアパート価格は前年同期で
> 平均11.4%も上昇し、中でもソウルの江南区は24.6%も急騰しました。 政府は不動産価格を抑
> えようと今年の春と11月の2回に分けて対策を打ち出しましたが、効果をあげることができず、政府
> の不動産政策に対する国民の不信は深まっていくばかりです。