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2008年10月24日、労働集約型の中国の製造業界は、人件費の値上げなど従来からの問題に加
えて、世界的な金融危機の影響による注文の減少、さらには新興国からの追い上げを受け、今ま
さに冬の時代に直面しようとしている。「21世紀経済報道」が伝えた。
このほど香港で行われた大型商談会では、中国製品の価格について「昨年に比べてかなり高い」
「ベトナムやインドの製品のほうが魅力がある」などの意見が多く、あるアンケートによると、71%の
バイヤーが「1年内に中国以外の購入ルートを開拓する」とし、そのうちの60%がベトナムを、53%が
インドを選択する計画だとしている。また、中国の製造業界に求めるものとして、90%以上が「品質の
向上と魅力ある価格」と回答しているという。
中国の製造業界は、ここ数年の元高や、人件費の値上げ、品質の問題などに加え、新たに金融危
機による欧米との取引減少や、新興国の追い上げなどの問題に直面し、関係者は「業界の危機はま
だ始まったばかりで、真の不況は来年以降だ」と厳しい予測をしており、いまや「成長」ではなく「生存」
が業界の共通目標になっているともいわれている。
専門家は「製造業界や輸出産業にとってはここ20年で最も厳しい時期を迎えている。品質の向上
や価格面の調整を図るだけでなく、バイヤーの増加が著しいブラジルやロシア、インド、中東各国な
どへの販路の開拓も必要」とアドバイスしている。(翻訳・編集/HA)
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