08/10/24 15:11:53
米Microsoftが中国のユーザーに正規版ソフトを購入させるための海賊版対策ツールを立ち上げたことに、
同国のネットユーザーが怒りを表明している。
この「Windows Genuine Advantage(WGA)」プログラムは、インストールされているソフトが正規版かどうか
の診断に合格しなかった場合、画面を真っ黒に変える。中国の海賊行為と戦うMicrosoftの最新の武器だ。
同国では、2億人のコンピュータユーザーの大多数が、そうと知りながら、あるいは知らずに海賊版ソフトを
使っていると考えられている。
「どうしてMicrosoftが自動的にわたしのコンピュータに接続するのか。このコンピュータはわたしのものだ!」
と、憤慨したあるブロガーは中国の人気WebポータルSina.comに記している。「Microsoftには、わたしの同意
を得ずにわたしのハードをコントロールする権利はない」
別のブロガーは、正規版の価格を非難している。
「正規版が海賊版より安ければ、海賊版を買う人などいない」
ある北京のインターネットカフェの利用者は、Microsoftが人々の権利を侵害していると主張している。
「プログラムを書いているときにコンピュータの画面が真っ黒になったら、おそらく重要な情報が失われるだろう。
その損失を誰が埋め合わせてくれるのか」
北京の弁護士ドン・チェンウェイ氏(35)は、Microsoftを「中国最大のハッカー。ユーザーの同意もなく、法的な
権限もなくコンピュータに侵入している」と表現していると、China Dailyは記している。
「Microsoftの対策は、ユーザーのコンピュータに深刻な機能的ダメージを引き起こす。中国の刑法では、シス
テムへの侵入やハッキングで起訴される可能性がある」と同氏は語ったと伝えられている。
「Microsoftが自社の知的財産を守る権利は尊重するが、同社は間違った方法で誤ったところに狙いを付けて
いる。ユーザーではなく、海賊版の製造者と販売者を標的にするべきだ」
Microsoftは自社のサイトで、WGAプログラムを「当社の知的財産を守り、ユーザーが問題を事前に避けられる
よう支援する取り組み」の一環だと弁護している。
「WGAの目的は、当社の顧客が、自分のコンピュータに正規版のソフトがインストールされているかどうかを確
認できるようにすることだ」と同社はReutersに語った。
ソース: ITmediaNews
URLリンク(www.itmedia.co.jp)
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