08/10/22 19:22:35
10年ぶりのウォン安 韓国の「ドル集め」に貢献
米国のサブプライムローン問題に端を発した世界金融危機の影響で、ウォン相場が10年ぶりの安値に急落した。
日本における韓国系銀行の窓口には、両替や韓国へ送金する在日同胞や日本人らが殺到した。
在外同胞がドル不足に自動的に貢献し、韓国では国民的な「ドル集め運動」を展開中だ。
韓国系銀行の窓口に殺到
8日のソウル外為市場で、ウォン・レートは1ドル=1395ウォン、対円では100円=1395ウォンと、10年ぶりの安値を記録した。
日本における韓国系銀行の窓口では両替や韓国への送金が急増した。一時期、閉店後も順番待ちが続き、行員たちは夜遅くまで対応に大わらわの状況だ。
東京・有楽町にある韓国外換銀行の東京支店。10月の第2週に入り、連日、店内は韓国への送金やウォン預金、両替する客たちでごった返した。
日本人客の来店も少なくない。
順番待ちは多い時で100~200人に上った。李支店長がみずから陣頭指揮に立ち、昼食をとるのもままならぬほどの忙しさだ。
午後3時の閉店後も客の応対は続き、終了するのは午後7時過ぎ。残務整理で業務が終わるのは零時近くになる。
3連休を前にした週末の10日には、在庫のウォン紙幣が午前中で底をついた。両替を希望する顧客には、翌週に再度来店するよう呼びかけた。
それでも、送金する人は後を絶たない。
11日に米国で開催された主要7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、各国の主要金融機関に対して公的資金を注入することで合意を見た。
それを世界の株式市場が好感し、ウォン相場も反発、一時上昇したものの、翌日にはまた下落と、乱高下の状況が続きそうだ。
外換銀行の李支店長は「異常な状態で、顧客に不便をかけるし、職員の疲労もピークだ。ウォン安が原資材の高騰を招き、
物価高の要因になるので、早くウォン高に戻ってほしい」と語っている。
日本をはじめ在外同胞による送金や両替が急激に増えれば、為替差益を得ることが目的にせよ、結果的に韓国の外貨獲得にも寄与する。
韓国内でも、外国人投資家による資金引き揚げによるドル不足を解消しようと、国民的な「ドル集め運動」が全国で展開されている。
各金融機関では、外貨定期預金を開設すれば、ウォンで預金する場合より高い金利を適用するほか、顧客に「幸運の2㌦紙幣」を提供するところも現れた。
また、ドル送金を受け取る顧客には受取手数料を全額または一部免除し、外貨両替も同様に手数料を免除している。年内いっぱい、キャンペーンを展開する。
ソース:民団新聞
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