08/10/20 17:57:35
今月9日、香港にある韓国外換銀行香港支店には多くの顧客が詰め掛けた。
普段は静かな支店だが、同日は香港に勤める駐在員や海外同胞の家族など数百人が足を運んだ。
そのほとんどが韓国にドルを送金するためだった。
同日は一時ウォン相場が1ドル=1485ウォンにまで上昇し、同支店は韓国に6100万ドル(約61億円)もの資金を送金した。
同支店は10月の第2週にも、韓国に1億4000万ドル(約140億円)を送金するなど、普段の5-10倍に当たる資金を送金した。
ウリ銀行の香港支店も、通常は100万ドル(約1億円)水準の送金にすぎないが、今月8日は110万ドル(約1億1000万円)を送金した。
ハナ銀行の香港支店も通常は100万ドル前後の送金だが、9日(600万ドル=約6億円)、14日(700万ドル=約7億円)、15日(800万ドル=約8億円)には送金額が一気に増えた。
理由は一つ。ウォンが安くなったときにドルを送金し、為替差益を得ようというわけだ。
例えば4月の時点で125-130ウォンで取引されていた1香港ドルが、10月に入ってから155-193ウォンで取引されるようになった。
米ドルは最近1ドル=7.76香港ドルと自動で計算されるようになっているため、香港ドルと米国ドルの動きは連動している。
香港で韓国料理店に務めるある従業員(27)は「毎月ソウルにいる両親に1万香港ドルずつ送金しているが、今月9日は一度に5万香港ドルを送金し、
向こう6カ月間は送らないことで両親と約束した」という。9日に送金した5万香港ドルは、1香港ドル当たり185ウォンで計算されるため、韓国ウォンに換算すると925万ウォン(約72万2000円)となる。
これは、香港ドルが130ウォンだったとき、7カ月に分けて送金した金額の910万ウォン(約71万円)よりも多くなるのだ。
外換銀行香港支店のシン・ヒョンスン支店長は
「10月に入って一気にウォン安が進み、香港だけではなく、ニューヨークや東京、北京などに住む海外同胞や駐在員たちも、国内に向け多くの資金を送金した。
これらの同胞は、金も儲けつつ、結果的に韓国のためになることをやったわけだ」と話している。
ウォン安ドル高になったとき、集中的にドルを送金したことで、ウォン安に歯止めが掛かったというのだ。
ソース:朝鮮日報
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