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【世界の街から】ソウル 意外や日韓逆転の説
2008年11月4日
韓国のナショナリズムは、日本よりも強いとずっと思ってきた。
六年前のサッカーW杯日韓大会で若者は四強進出に熱狂しソウル市庁前を真っ赤に染めた。
竹島問題を議論すれば、大体の韓国人は無条件で韓国領と主張し、譲らない。
ところが、日韓関係を専門とする両国の研究者や記者が集まったフォーラムで
「韓国のナショナリズムは日本より弱い」という在韓日本人学者の仮説に接した。
韓国は英語熱が高く、海外移民も八百万人に達する現象を
「ナショナリズムという求心力より、遠心力が韓国社会に作用した」と解釈する。
「韓国のジャーナリズムがナショナリズムを強く主張するのは、遠心力を弱めるためでは」
と逆説的な意見だった。
そんな見方もあるのかと感じ、アルバイトの在日三世の大学生と話したら
「日本での在日の参政権運動への反発の強さをみると、日本の方が強いと思います」と仮説に賛同した。
議論の尽きないテーマだ。(築山英司)
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