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10月16日(ブルームバーグ):経常赤字を抱える韓国に対し、銀行債務の保証に
踏み切るよう圧力が高まっている。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ
(S&P)は、国民銀行など韓国の銀行の格付けを引き下げる公算があるとしている。
S&Pは15日のリポートで、世界的な信用収縮が韓国の銀行による外貨調達を
脅かす可能性が50%以上あるとの見方を示した。韓国の通貨、ウォンは16 日、
国際通貨基金(IMF)が1997年12月に韓国に対し緊急支援を実施して以来の
最大の下げとなっている。韓国株も大きく下落している。
金融危機の深刻化に伴い、欧州諸国に加え、香港やオーストラリアは銀行債務を
保証する方針を打ち出した。国民銀の姜正元・最高経営責任者(CEO)は今週、
政府に銀行間市場の融資を保証するよう促した。
韓華インベストメント・トラスト・マネジメントで10億ドル相当の運用に携わるキム・
ソングァン氏は、「海外投資家の懸念を抑えようと望むなら、韓国政府は他国に
追随する格好で何らかの措置を取る必要が出てくるだろう。資金繰り難が続けば、
銀行の基盤も影響を受け始める」と述べた。
韓国の経常赤字は8月に過去最大の47億1000万ドル(約4710億円)に達した。
ウォンは今年、ドルに対し18%安と、アジア通貨のなかでは最大の下げとなっている。
S&Pは国民銀など韓国の金融機関7社を格下げ方向で見直す「クレジットウォッチ」
の対象とした。
ブルームバーグ日本語版
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