08/10/16 12:09:41
9月の新規就業者数、3年ぶり最低記録を更新
世界的な金融不安の影響が続く中、世界中で「雇用危機の恐怖」が広まっている。
各国が金融危機に対応するために緊密な協力を行っている中でも、米国、欧州、日本など
主要国の雇用指標には黄信号がともった。韓国も月別の新規就業者数が11万人にまで落ち込み、
3年7カ月ぶりの低い水準にとどまっている。
世界で主要国の雇用が悪化すれば、所得減少→消費の萎縮→生産の萎縮へとつながり、
実体経済にも大きな影響が及ぶのは避けられない見込みだ。
◆韓国では雇用ショックが現実に
最近の世界的な金融不安の影響で、採用を先送りする企業が相次いでいる。
韓国ガス公社は今年127人の新規採用計画を数日前に取り消した。韓国水力原子力も、
202人を採用する計画を白紙化した。さらに30社以上の政府系企業が計1725人の採用スケジュールを
先送りした。上半期の原油高や金融不安の影響で、韓国の雇用環境は「憂慮」のレベルを超え、
「ショック」の段階に入っているのだ。
15日には統計庁が「今年9月の新規就業者数は11万2000人増加した」と発表した。これは政府の
目標値である20万人の半分ほどにしかならない。2005年2月にわずか8万人の増加に
とどまって以来の低い増加数だ。
同月の韓国の失業者数は72万2000人で、8月に比べると4万2000人が減少した。しかし統計上の
失業者には加えられない求職放棄者は13万6000人を記録しており、ここ19カ月で最高を記録している。
雇用状況が悪化していることから、求職活動そのものを放棄するケースが増えているのだ。
サムスン経済研究所のソン・ミンジュン研究員は、「性別・年齢・業種とは関係なく、あらゆる
雇用関連の指標が悪化している。当分は改善の見込みがない」と述べた。
とりわけ韓国で雇用の90%を占める中小企業が、「KIKO（為替相場の変動に伴うリスクに備えた一種の
保険）問題」などの影響で資金難に陥っていることから、採用にまで手が回らない状況にある。
（>>2～続きます）
全洙竜（チョン・スヨン）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
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