08/10/15 09:10:33
商務部がこのほど、韓国の現代・起亜自動車グループの現代汽車(中国)と起亜汽車(中国)
の2社に対し、自動車輸入許可証の申請受付を一時停止したことが分かった。
実質上の輸入差し止めといえ、輸入許可証の申請に対する同様の処分は、今年6月のトヨタ
「レクサス」ブランドに続く2回目となる。
京華時報などによると、2社のディーラーから中国汽車流通協会に対し、2社主導による抱き
合わせ販売の実施や在庫の引き取りなどについて、改善を求める訴えが相次いだことが処分
の背景にあるという。
同協会関係者は「当局はすでに、2社に対し解決に向けたプランを提出するよう要求している」
としたうえで「輸入許可証の申請受付は、ディーラーの訴えをめぐる一連の問題が解決してから
になる」などと述べている。
現代・起亜は中国における今年の輸入車販売について、5万5,000台を目標として設定して
いるが、9月末時点での販売台数は合わせて3万台にとどまっていた。
自動車市場が冷え込みを見せるなか、販売増を目的に、ディーラーに“ハッパをかけた”ことが
裏目にでた形ともいえる。
中国では2005年の「汽車品牌銷售管理実施弁法」実施後、輸入車の在庫や販売ルートの管理
は輸入販売元が主導する形で行われているが、ディーラーへの圧力が大きすぎるとして、ここ
最近は一部から不満の声も挙がっていた。
同協会関係者は「すでに当局と、輸入許可証管理の改革について話し合いを進めている」と
したうえで「違法行為が確認された、輸入販売元への罰則強化も検討中」とも明らかにしており、
今回の輸入差し止めなどを機に、関連規定の改正が行われる可能性も高そうだ。
ソース:NNA
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