08/10/11 21:44:21
対鳥インフル用の人体ワクチン、韓国内での開発に成功
韓国内の研究者グループがヒトからヒトに感染する「スーパーインフルエンザ」に対抗できる「高病原性H5N1型
鳥インフルエンザ人体ワクチン」の開発に成功した。
忠南(チュンナム)大の徐相煕(ソ・サンヒ)教授(43・獣医学科・写真)が率いる研究チームは7日、最近、ヒトに
感染する高病原性H5NI型鳥インフルエンザの遺伝子の組み換えを通じて鳥インフルエンザの人体ワクチンを
開発することに成功したと明らかにした。
インフルエンザウィルスに感染した場合を想定し、ヒトと同じ症状を見せるイタチ(ferret)を使ってその効能を
確認した。
鳥インフルエンザ・人体ワクチンの開発は、韓国内では初めてのことで、世界的には米国、英国、日本に次ぐ
4番目になると、研究チームは明らかにした。
徐教授チームは、今回開発したワクチンを「CNUK-H5N1-08-01」と名づけ、政府への保有申告を終えた。
10日、陸軍士官学校で開かれる「2008化学生物放射能シンポジウム」でワクチン開発に関する論文を発表
する予定だ。
徐教授チームは、昨年5月、国内では初めて世界保健機構(WHO)と米国疾病管理本部の人体感染
鳥インフルエンザ菌株取り扱いの許可を取得。さらに今年7月、韓国政府から動物実験が可能な3等級の
生物安全施設(BL3)の許可を得てワクチン開発に乗り出した。
今回のワクチン開発で、国民はスーパーインフルエンザの恐怖から解放されることになった。スーパー
インフルエンザは、鳥類からヒトに感染される高病原性H5N1型が変形を起して、呼吸器などを通じて
再びヒトへ感染するインフルエンザのこと。
スーパーインフルエンザである香港インフルエンザ(1968年)は、世界的に100人余り、アジアインフルエンザ
(1957年)は200万人、スペインインフルエンザ(1918年)は5000万人の人命を奪った。
徐教授チームによると、国内の一部の製薬会社が輸入したインフルエンザ治療剤の「タミフル」は、
「スーパーインフルエンザ」の感染が拡大する場合は効果が未知数であるうえ、東南アジアではすでに
タミフルへの耐性を持った高病原性H5N1型鳥インフルエンザが出現している状況だという。
人体ワクチンの開発は、スーパーインフルエンザの感染が拡大する場合、菌株を入手してワクチンを
開発できる技術と能力を備えたことを意味する。スーパーインフルエンザは発生時期ごとに、少しずつ
ウィルスの塩基序列に違いが生じることがあり得るため、すでに開発して備蓄したワクチンでは70~80%の
効果だけが期待される。
ソース:URLリンク(japan.donga.com)(東亜日報)
関連URL
独立行政法人『動物衛生研究所』:鳥インフルエンザのワクチンによる防疫と清浄化
URLリンク(ss.niah.affrc.go.jp)