08/10/09 09:28:36
ソウル市内の江辺駅近くにある電化製品流通センター「テクノマート」では、先月に
デジタルテレビ販売台数が前年の3分の2に急減した。
昨年9月には売り場当たり毎週平均30台が売れていたデジタルテレビが、今年9月には
20台しか売れず、冷蔵庫と洗濯機の販売台数もそれぞれ20台から15台に減少した。
入居業者のキム・ヨンウ部長は「ハイビジョンテレビの価格が前年より80万-100万ウォン
(約5万7000-7万1000円)下がったのに販売が減っている」と話した。
先月の現代自動車の国内市場における自動車販売台数は3万1449台で、前年同月の
4万8603台を35.3%下回った。起亜自動車の輸出台数は昨年9月の8万9792台から今年9月には
6万9985台へと22.1%減少した。米国発の金融危機に触発された世界的な景気後退が実体
経済の低迷に飛び火する懸念が表面化している。
◆大型スーパー3社、売り上げマイナス
統計庁が8日に発表した小売販売額動向によると、8月の小売業売上高は前年同月比10.5%
増加した。これは物価高で金額上の売上高が伸びただけで、物価上昇分を除いた実質では
同1.5%の増加にとどまった。事実上停滞状態に陥った計算だ。特に乗用車の売上高は同
12.1%激減し、家電、コンピューター、通信機器の売上高も同1.8%減少するなど、耐久
消費財の売上高が同4.6%落ち込んだ。
現代経済研究院マクロ経済室のキム・ブヒョン室長は「9月から米国発の金融危機と資産価格
の下落が本格化したため、消費心理の冷え込みに拍車が掛かっており、9-10月の景気指標は
さらに悪化が見込まれる」と予測した。
韓国全土に117店舗を展開する新世界イーマートの9月の売上高は同1.7%減少し、年初来初めて
マイナスを記録した。大型小売店業界2位のホームプラスも、新規出店分を除く9月の売上高は
同5%落ち込んだ。
◆積み上がる在庫
京畿道華城市にある自動車部品メーカー「ユラ・コーポレーション」の物流倉庫(5619平方
メートル)には納品できずにいるワイヤーハーネスの在庫38万個余りが2.2メートルの高さに
ぎっしりと積まれていた。高さ1.5メートルが適正在庫だが、国内だけでなくオーストラリア、
中東など海外ディーラーの自動車販売が伸び悩み、部品注文が激減しているため、10カ月前から
増え続けた在庫であふれている状態だという。同社関係者は「在庫は昨年の2倍に増えた。
アジア通貨危機直後にも在庫がこれだけ増えたことはなかった」と話した。
統計庁によると、7、8月の鉱工業在庫増加率はいずれも14%台で、過去7年8カ月で最高を
記録するなど、5カ月連続で2けたを示している。鉱工業生産も前年同月比1.9%増にとどまり、
7月(8.6%増)から大幅に鈍化した。
金融機関やシンクタンクは韓国の経済成長率予測を相次いで下方修正している。モルガン・
スタンレーは来年の成長率予測を4.3%から3.8%に引き下げ、韓国経済研究院も経済成長率が
今年は4.2%、来年は3.8%に落ち込むと見通した。
宋東勲(ソン・ドンフン)記者
鄭恵全(チョン・ヘジョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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