08/09/19 08:24:24
'02年のサッカー日韓W杯や、ヨン様の韓国ドラマが火付け役となり、ハングル講座も盛況…と、すっかり定着した感がある
韓流文化。ただ、私たちが知る韓流文化は、どれも画面や誌面を通しての虚実入り混じったものばかり。
「日本で、欧米人が日本文化と違う行動を取ると、“日本の文化がわからないから仕方ないね”となるのに、韓国人は一見、
日本人と似ているから、“何て失礼な奴だ”となるんです。日本人と外見が似すぎているがために、お互いが理解して信頼関係
を築く前につきあいが終わってしまうのが残念で…」
法政大学教授の朴●玄さん(パク・チョンヒョンさん、●はニンベンに「宋」)は日韓両国がお互いを正しく理解し合いたいという
思いで、韓流ドラマに登場する韓国ではなく、現在の等身大の韓国の姿を『韓国人は好きですか?』(講談社+α文庫)に
まとめ、日韓友好の一端を担っている。
<<韓国と日本は地理的距離だけではなく、心理的距離もずいぶんと近くなった。(中略)韓国と関わりがあった人、そしてこれから
関わりを持とうとする人がいるなら、1つだけアドバイスをしてあげたい。それは、「韓国語を勉強する前に、まず韓国と韓国人の
文化を理解してほしい」ということだ>>
(中略)
気持ちの表わし方も日韓で差がある。日本人は“秘すれば花”とばかりに、感情をあまり表面に出さない。それがときには“腹芸”
と受け取られることもある。だが、韓国人はストレート。
「日本人は一度絶交した友達とまた仲良くなるなんて滅多にないですよね。でも韓国人は大げんかをして絶交しても、1か月も
すればケロッとしてまた食事に誘いあいます(笑い)。そのときの感情を思い切り出さずにいられないのが韓国人なんです。
だから夫婦げんかをすると灰皿を飛ばしたり、それはもうスゴイですよ!(笑い)」
実際、浮気がばれて家出をした夫の勤務先に、妻が放火して逮捕されたという事件まであったほど。
「日本人は怒っていてもゆっくりと冷静に話すから、韓国人からすると、まるで怒っていないように思えるんです。怒っているなら
それを全身で表現しないと韓国人には伝わりません」
喜びの感情も全身で表現するのが韓国人。久々に友人に会うと男女に限らず抱きついてくる。
「男同士でも友達になると触りあいます。隣の席に座ったら、平気で腿をなでたりしますから(笑い)」
もちろん、誰かを介して一度会っただけの友達でも絆は深い。
「私が日本にいて母の誕生日に韓国に戻れなかったときには、私の友達が私の母の誕生日祝いをしてくれました。友達の家族
とも仲良くなりたいという意識が強いんです」
(中略)
ブティックで服を探していると、店員が近寄ってきて「あなたはO脚だからこれは似合わない」とはっきり欠点を指摘するのも
韓国流。でもそれは決して意地悪でもイヤミでもなく、より美しく見える服を勧めようとするから。
「人に迷惑をかけない、人をすっきりさせてあげる、自分は我慢する。これが日本人。韓国人は、自分がすっきりするのが最優先。
だから店で接客態度の悪い店員がいると、その場で怒る。でも日本人は、もう二度と来なければいいんだからと何も言わない。
それでは自分にストレスがたまりますよね」
韓国人女性と日本の女友達の3人で待ち合わせたときのこと。1時間半も遅れてやってきた韓国人女性が開口一番いった言葉は
謝罪ではなかった。
<<「まったく。何でこんな遠い所で待ち合わせするのよ!」(中略)突然怒り出す彼女に、私たちふたりは怒るタイミングを逃した>>
そんな彼女に朴さんが返した言葉は、「オナラしたヤツが怒るな!」という韓国のことわざ。“なぜくさいオナラをした人自身が
怒るのか、文句をいう人が違うだろう”という意味なのだが、このように韓国人はくさいものでたとえ話をするのも好きなよう。
「韓国では、下ネタのことわざやジョークがたくさんあるんです。“においを嗅いでみないとウンコか味噌かも区別できないのか”
とかね。判断力のなさ、空気の読めなさを指摘するときの、ごく普通のいい方です」
(以下略。全文は『女性セブン』でどうぞ)
ソース(女性セブン 10/2号 142-143ページ、ブックレビュー 『韓国人は好きですか?』)
URLリンク(josei7.com)