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北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記(66)が脳卒中で倒れたとされる問題に関連して、総書記
の現夫人、金オク氏(44)が「後継体制」決定に重要な役割を果たすとの見方が急浮上している。
韓国当局も、金オク氏に関する情報収集に全力を挙げている。
韓国メディアによると、金オク氏は「金総書記の長男正男(ジョンナム)氏(37)らとともに総書記に自
由に会える人物の一人」(13日付中央日報)。現在、「金総書記に上がってくるすべての報告を検討
し、総書記の面談相手決定や日程調整ができる、ほとんど唯一の人物」(12日付文化日報)ともい
われる。金オク氏は総書記の病床にも付き添っているとみられ、「治療に当たっている中国人民解
放軍の医療チームの診断や、病状に関する情報を最も知りうる立場にある」(中央日報)ことから、
韓国情報関係者は「病状回復後も、最側近として核心人物になる」(同)とみているという。
金オク氏は平壌音楽大でピアノを専攻し、現在の肩書は、北朝鮮憲法で「国家主権の最高軍事指導
機関」と規定される国防委員会(委員長は金総書記)の課長。2000年10月に金総書記の特使として
米国を訪問した趙明禄(チョミョンノク)国防委第1副委員長に、「金ソンオク」の仮名で同行した。その
際、旅行かばんのキャスターが床に引っ掛かっても代表団の中に手を貸す者がなく、米韓情報当局
者は「特別な人物ではない」と判断したという。
が、その後、頭角を現していく。
中央日報によると、金総書記の前夫人で04年に死亡した高英姫(コヨンヒ)氏は、余命が短いことを知
り、金オク氏を呼び、自身が産んだ二男正哲(ジョンチョル)(27)、三男正雲(ジョンウン)(25)両氏の
面倒を見て欲しいと依頼した。最近、金オク氏が正雲氏を後継者にしようと画策していると伝えられる
背景には、こうした経緯があるという。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
(2008年9月15日03時06分 読売新聞)
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