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『昭和天皇と私達 なごやかであたたかいお言葉の記録』 稲生雅亮 三心堂出版社
五十五年九月二日(那須御用邸) >p142~
(前略)
- 来年は貞明皇后さまが亡くなられて三十年、それから東久邇成子さんが亡くなられてから二十年ということに
なるわけなんですが、貞明さま、成子さんを含めまして秩父宮さまの思い出などをお伺い出来たらと思います。
陛下 貞明皇后とは、始終一緒に暮らす機会がなかったのでありますから、一般の家庭の人が母親に対する感じとは
異なることがあると思いますが、私の気持ちは歌に詠んでいます。(略 侍従長が陛下のお歌九首を記者に配る記述)
照宮は本当に朗らかな人で、わたしに話相手として面白くありました。照宮は、子供を多く持ち、終戦後、いろいろの苦労を
重ねたことと思います。子供のためにも、若くして亡くなったということは大変に残念に思っています。
秩父宮は私と年が近かったですから、幼少の折りから一緒に暮らして遊んだことであります。
伊香保では、一緒に昆虫を採集したり、また、小田原では一緒にいたずらして、ガラス瓶を割ったこともあります。