10/04/14 17:16:39 UAnuK81d
>>236より
その他に三つの論点があるのだが、第一点は、ヒズブッラー指導部の発言に代表される。彼らは、ガザのハマースへ物資を
提供することによりイスラエル占領に抵抗するパレスチナを勝利に導くことが、エジプトでの活動の目的であったと主張している。
この言い分は、エジプト国家が行っている支援、交渉を通じてパレスチナ人に正当な権利を回復させようとの動きに対し激しい圧力を
かけるものである。人命においても財産においても多大な犠牲を要した軍事的冒険(先のガザ戦争)へパレスチナ人を追いやった
事だけがエジプトの役割であったと一部では思われている昨今では、なおさらだ。第二点として、レバノンにおけるヒズブッラーの
位置づけがここに絡んでくる。エジプトの公式見解によれば、武装抵抗組織である彼らは、レバノン国家が軍事力を占有することも、
公的機関として尊重される事も妨げてきた。ヒズブッラーは、レバノンにもたらした「無秩序」を中東地域へ輸出しようとしており、
その中に長年の安定を誇るエジプトも含まれているというのがエジプトの見方である。
(続く)