09/12/28 11:30:45 7eafHsB+
革手袋は2階の居間にきれいにたたまれたジャンパーの上に
帽子とマフラーとともに乗せられていた。
俺はこの4つを防寒4点セットと呼ぶ。
酒場の喧嘩で「てめえやるか、この野郎!」ってんで上着を脱ぐことはある。
上着は脱いだ方が動きやすくて戦闘力が上がるから。
帽子もマフラーもいらんだろ。
しかし、手袋は脱ぐな。
その手で今から柳刃包丁を握るんだぞ。
被害者宅に暖かく迎え入れられて、被害者宅の暖房に温められて、
北風と太陽よろしく上着を脱いじゃった。
帽子・マフラー・手袋はしていることが相手に失礼ですらある。
そういう推理がひとつ。
別にそれでもいい。
ただ、アクロバチックな可能性のひとつとしてだけど、
犯人は遠くから師走の夜空を寒さに肩をすぼめて白い息を吐きながら歩いて来訪した
というのとは違って、
「スープの冷めない距離」から来た、という仮定はあっては駄目ですか?
玄関から玄関まで、フロム・ドア・トゥ・ドアで5メートル。
これなら上着も手袋も最初からしていない。
履物はサンダルだったかもしれん。
ヒップバッグだけは柳刃包丁を隠すために腰にしていた。
防寒4点セットは後から持ち込んだ物。
どちらの仮定の方がよりアホかと比べると、
わざわざはずしてない分後者の方がアホ度は低いかな。
手袋問題に関してだけの話だけど・・・。