09/07/16 19:38:47 6zX27UtF
以下はあくまでフィクションであり、実在の人物、遊園地をモデルにしてません。
また、ハクションでもありません。
ある遊園地で、うだつの上がらない平社員がいた。15年勤務しても出世しない。
そればかりか、あちこちにたらい回しされている始末。そんなある日、新しい人事部長は
組織改革で現業社員の契約社員化をすることになった。現業の社員は、優秀な一部の社員
こそ本社に栄転されるが、他は閑職に回される。彼は、それでは遊園地価値の低下
だと抗議したが、聞き入れられない。
清掃係として日々、10代のアルバイト学生と共に、遊園地のゴミ掃除をする中年男の彼は、
ある日、先輩が遊園地のマニュアルで講演して小遣い稼ぎをしているのを知る。
彼は、恐る恐るそれをやってみた。すると、「先生」「先生」と扱われた。依頼した側は彼の遊園地
の肩書である横文字が、とてつもなくエラい人だと錯覚したのだ。しかも、横文字を乱発して、マニュアル
道理に喋る彼は評判がよい。彼にとって人生で初めての誇らしい瞬間だった。
遊園地側は問題視して、彼を失跡したが、この快感はやめられない。頭の弱い彼は、いつしか、自分こそ
遊園地創業者の意思を継ぐ者で、会社の方か悪いと思い、退職した。
退職後、講演を続けているうちに、彼は自分が特別な人間ではないかと錯覚した。そして、遊園地の看板で
地域社会に口出ししたのだが、彼の弱い脳内は一般人には理解出来ない。
コンブが強い彼は、それでキレて、彼を利用しようという反対派に取り込まれる。
また、彼は、次に遊園地の看板があれば、作家として本を出せることを知り、執筆し始める。
既に彼の脳内では、自分こそ遊園地の理想を継ぐ者なのだ。許可なんてとらなくていい。
遊園地で起こった出来事は、みんな自分のものだ。
世の中の常識が理解出来ない彼には、誰が何と言おうと聞く耳は持たない。しかも、彼には刑法39条という
武器がある。最早、誰も彼を裁けない。