09/02/10 16:28:16 yv7hWcbc
>>8より
イラン枢軸は、抵抗こそイスラエルに対する正しい道であると考える。シリアのアサド大統領は
アラブの和平イニシァチブを〝死んだ〟と称し、抵抗を〝和平達成の道〟と定義、
〝抵抗なき平和は降伏〟と説明した※44。
エジプトの半官紙Teshreen編集者マサルマ(Samira Al-Masalma)は、両陣営の溝は深く、
埋めることはできないとし、次のように論じている。
「両陣営の論争は、これまでと異なり、単なる立場の違いとか問題に対するアプローチの
違いといった域を越えている。(今日の)論争は、重大問題に対する基本的姿勢、
現実的具体的アプローチにかかわる争いである。喧嘩腰で衝突するのはそのためである。
2006年7月と今回のガザ侵攻のいずれの場合も、アラブ諸政権の中に二つの立場が
浮上した…第一の立場によると、抵抗なき平和はない。第二の立場によると、
降伏が平和のカギであり、抵抗は無意味な〝冒険主義〟にすぎない。この二つの立場は、
考え方の違いにとどまらない。第一の立場に立つ者は、あらゆる手段を投じて抵抗を支援し、
第二の立場の者は、公然としてその抵抗をこわそうとする」※45。
問題はその域にとどまらない。イラン・シリア枢軸の指導者達は、事態のエスカレートを
示唆する。例えばシリアのアサド大統領は次のように言っている。
「抵抗が生まれ今日の姿になって(レバノンの)解放をもたらしたのは、1982年
(レバノン・イスラエル)戦争であった。パレスチナにおける抵抗状況に火をつけたのは、
2002年のジェニン虐殺であった。2006年には(レバノンで)同じことが起きた。
そして今日、我々は同じことを(ガザ)で見ている…抵抗の登場があり、それぞれが
抵抗の道をかため、抵抗思想の正しさを証明している。抵抗は続く。そしてさまざまな
形の対決がこれからもある。それは全部が全部武力対決とは限らない。しかし、
その勝利は一つひとつが勝利への梯子の段である。これがなければ我々は
究極の勝利を手にすることができない」※46。
(続く)