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クローズアップ2009:イスラエル総選挙 募る危機感、右傾化加速
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10日投票のイスラエル総選挙は、右派勢力が国会の過半数を獲得した。
リブニ外相率いる中道政党カディマはかろうじて第1党にとどまる見通しだが、
連立政権の枠組みがどうであれ右派の影響力増大は確実で、中東和平への道は
さらに険しくなった。パレスチナ自治区ガザからの攻撃やイランの核開発などによる
危機意識の高まりが背景にある右派の躍進。外交の最優先課題に中東和平を
掲げるオバマ米政権にとっても厳しい結果となった。【エルサレム前田英司、ワシントン草野和彦】
◇安保外交、後手に不満
「和平の実現は、中道・左派陣営だけの問題ではない。我々にはテロとの戦いと
並行して、和平の好機を追求する義務がある」
リブニ氏は11日未明の勝利宣言で、和平交渉進展の必要性にこう言及した。
議席が伸び悩み政権基盤が揺らぐ中、躍進した右派勢力をけん制して次の
連立政権での主導権掌握を狙う発言だった。
一方、議席を倍増させた右派リクード。党首のネタニヤフ元首相は、選挙結果を
有権者のカディマ拒否の意思表示と宣言した。
今回の右派躍進は、カディマ中心の現在の連立政権が招いたものといえる。
06年5月に発足後、安全保障問題で、後手に回り続けてきたからだ。
06年7月、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラによるイスラエル兵
拉致を受け、第2次レバノン戦争に突入。大規模に地上部隊を侵攻させながら、
ヒズボラの排除は達成できなかった。
(続く)