09/02/12 00:54:15 6SbOKALl
>>42より
◇最高指導者と大統領 決定過程、不透明に--交渉相手が誰かはっきりしない
昨年6月、最高指導者ハメネイ師の外交顧問、ベラヤティ元外相から毎日新聞など一部
メディアに論文が届いた。冒頭はこうだ。
「最高指導者は憲法上、国政全般で最終決定権を持つ。だが、ハメネイ師は自身の判断で、
国家の重要案件にしか関与しない。広範に権力を行使しないのは、各機関の責任者に
問題克服を期待しているからだ」
論文は「革命の価値観を守る(体制の安定と維持)ためにも、他国との交流を推進し、国際社会で
責任を果たすことが重要だ」と強調していた。
当時、米欧などはイランに対し、経済支援などの「見返り案」を提示してウラン濃縮活動停止を
迫っていた。だが、アフマディネジャド大統領は非妥協の姿勢を貫き、イスラエルに挑発的な
発言を繰り返していた。
論文は、核政策には触れていないが、趣旨は明らかだ。イスラエルがイラン空爆を想定した
軍事演習を実施した直後の時期であり、危機感を深めたハメネイ師がベラヤティ氏を名代に、
外国メディアを通じて大統領の動きをけん制しようとしたのに違いない。
だが、大統領は公の場で「核問題では政府が責任を持つ」と反論。「彼(ベラヤティ氏)が
個人的見解を持つのは自由だが、彼は核政策に関与していない」と喝破した。憲法上、
大統領は体制ナンバー2だが、背後の最高指導者に異を唱えたとも言える。
(続く)