09/02/12 00:53:49 6SbOKALl
>>41より
だが、イランの選挙システムが「非民主的」と映るのも事実だ。最高指導者を選出する
専門家会議のメンバーは、護憲評議会が立候補者を事前審査して選別する。
大統領選挙でも国会議員選挙でも、立候補者は事前審査を通る必要があり、体制の意向が
反映されるというわけだ。過去の選挙では改革派の有力候補が多数排除されてきた。選挙で
「不正」のうわさも絶えない。
ハタミ前政権は護憲評議会などの権限縮小を試みたが、保守派の抵抗で失敗した。現在、
体制の主要機関トップは保守派が独占している。
だが、イランの民主度をどう見るかは、評価する側の立場や視点で異なる。王制時代末期の
一党支配に対し、今は複数政党制だ。保守派と改革派がせめぎ合い、制約付きながら
政治的自由はある。
公の場での体制批判はタブーだが、アフマディネジャド大統領は経済・外交政策で痛烈な
批判を浴びている。その大統領は先の大統領選挙で、イスラム的価値観から外れたこの国の
「腐敗体質」を指弾し、国民の心をとらえた。
ハタミ前大統領は最近、「我々は革命の目的に向け、改革を少しずつ進めていく必要がある」
と語った。この言葉は革命30年を経てなお、イランが壮大な実験のさなかにあることを表している。
(続く)